X ORIGINAL SOUNDTRACK
X ORIGINAL SOUNDTRACK
オススメ度 ★★★★★
発売:1996年8月21日 収録時間:52分 定価:3000円 レーベル:ビクターエンタテインメント
CLAMPの人気少女漫画原作の「X」を角川製作・マッドハウスで劇場アニメ化。
監督にはりんたろう氏がつき、まさに角川映画、と言う気合が入っている。
音楽はサキソフォン奏者である清水靖晃氏が担当。
「ただのホラー映画音楽」を超え恐怖と悲劇を演出するハイレベルなアルバム。
No. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | Intoxicating blossoms | 2:16 | 清水靖晃 |
2 | Maybe it wept | 1:07 | |
3 | On returning | 2:29 | |
4 | Domino fallout Ⅰ | 3:27 | |
5 | Glass planet | 3:11 | |
6 | Domino fallout Ⅱ | 2:22 | |
7 | Ephemeral love | 3:08 | |
8 | Zuzun!Zuzun! | 2:13 | |
9 | Domino fallout Ⅲ | 1:41 | |
10 | Tokyo transfigured | 2:41 | |
11 | It had to be so | 1:22 | |
12 | Hinoto the wizard | 1:38 | |
13 | If only i were closer… | 1:23 | |
14 | We were there | 1:04 | |
15 | Domino fallout Ⅳ | 3:38 | |
16 | Love and hate | 1:33 | |
17 | Domino fallout Ⅴ | 2:10 | |
18 | Fuma clashes with kamui | 2:37 | |
19 | Death of ten no ryu | 1:30 | |
20 | Something strange | 1:42 | |
21 | Tradegy; Movement 1 | 1:18 | |
22 | Tradegy; Movement 2 | 3:51 | |
23 | Tradegy; Movement 3 | 3:50 |
人気少女漫画家グループCLAMPの未完漫画「X」をアニメ映画化。後にテレビアニメ化もされている
CLANP漫画の中でも比較的グロテスクな描写の多い本作に、角川製作、マッドハウス制作、そしてりんたろう監督という「幻魔大戦」「カムイの剣」等と同じスタイルが用意された。
音楽を担当したのはサキソフォン奏者の清水靖晃氏。滝田祥二郎監督「僕らはみんな生きている」や、近年では松本人志監督作品など映画音楽畑でも活躍している。
アニメの担当は2018年現在本作のみだが、この一枚がかなり強烈。とにかく暗い。重い。怖い。快楽のためのBGMとは言い難い。
その上、伝統的なホラー映画音楽で終わる訳ではなく、メロディなしでもっと悲劇性やドラマ性も包括したリアリティある恐怖感が目指されている。
楽器としてはサキソフォン、クラリネット、バイオリン位しか生楽器は使用されておらず、それらも一切メロディラインなどを形成していない。
あくまで音の奔流として金管の音がブルブルと耳を振るわせてきて、耳と脳に直接「これは怖い瞬間である」という感覚を記号的にではなくぶち込んでくる。
オカルト要素へのアンサーではなくりんたろう監督の「X」への解釈と同調しているようなアルバム。
打楽器のように断続的に鳴らされる金管の音が看板として用意されたこの異質さでトリップさせてくれるし、この曲が劇場でのりんたろう演出に耐えきるのも容易に想像できる。
X-JAPANの主題歌などが入っていたら本作の評価はガクンと下がっていただろうが、見事インストのみのアルバムである。
静寂に響く金管の音に耳を澄ませているうちにいつの間にか聴き終る。
かなりマニアックではあるものの、そのマニアックさがたまらない一作である。
CLANP漫画の中でも比較的グロテスクな描写の多い本作に、角川製作、マッドハウス制作、そしてりんたろう監督という「幻魔大戦」「カムイの剣」等と同じスタイルが用意された。
音楽を担当したのはサキソフォン奏者の清水靖晃氏。滝田祥二郎監督「僕らはみんな生きている」や、近年では松本人志監督作品など映画音楽畑でも活躍している。
アニメの担当は2018年現在本作のみだが、この一枚がかなり強烈。とにかく暗い。重い。怖い。快楽のためのBGMとは言い難い。
その上、伝統的なホラー映画音楽で終わる訳ではなく、メロディなしでもっと悲劇性やドラマ性も包括したリアリティある恐怖感が目指されている。
楽器としてはサキソフォン、クラリネット、バイオリン位しか生楽器は使用されておらず、それらも一切メロディラインなどを形成していない。
あくまで音の奔流として金管の音がブルブルと耳を振るわせてきて、耳と脳に直接「これは怖い瞬間である」という感覚を記号的にではなくぶち込んでくる。
オカルト要素へのアンサーではなくりんたろう監督の「X」への解釈と同調しているようなアルバム。
打楽器のように断続的に鳴らされる金管の音が看板として用意されたこの異質さでトリップさせてくれるし、この曲が劇場でのりんたろう演出に耐えきるのも容易に想像できる。
X-JAPANの主題歌などが入っていたら本作の評価はガクンと下がっていただろうが、見事インストのみのアルバムである。
静寂に響く金管の音に耳を澄ませているうちにいつの間にか聴き終る。
かなりマニアックではあるものの、そのマニアックさがたまらない一作である。