.hack//黄昏の腕輪伝説 ORIGINAL SOUND TRACK
.hack//黄昏の腕輪伝説 ORIGINAL SOUND TRACK
オススメ度 ★★★★★
発売:2003年2月21日 収録時間:70分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント
「.hack」の外伝漫画原作「.hack//黄昏の腕輪伝説」のアニメサウンドトラック。
音楽を担当するのは吉野裕司と上野洋子というZABADAKあたりが好きな人には垂涎モノのコンビ。
そんな二人で繰り出すのはアンビエントとも違う、正しく「エスノポップ」。
作品柄か、シリーズファンから敬遠されがちな、隠れた名盤。
一躍人気となった「.hack」シリーズ。
依澄れい氏による外伝漫画が「黄昏の腕輪伝説」である。
シリーズでも珍しいSDデフォルメで、ダークさや中二っぽさとは無縁のラブでコメディなノリがある作品。
そんなアニメの音楽を担当したのは梶浦氏でもアリプロでもなく、吉野裕司氏と上野洋子嬢であった。
吉野裕司氏といえばアニメでは「まりメラ」「狼と香辛料」での活躍が目覚しい古楽ポップス・ロック系のミュージシャン。
上野洋子嬢はZABADAKやその他アニメ主題歌でも聴けるウィスパー気味のクリアな声が魅力の歌手だ。
そんな二人がゆるめの「.hack」世界で描くのは、古楽ポップを中心としたバラエティ。
エスニックな要素を含んだアンビエントとはまた違う音を楽しめる。
「Love The World」は今作における「The World」の解釈の形である。
可愛げのある打ち込みに、本間哲子嬢のコーラス、そして爽やかに唸るギター。
これまで描かれた「The World」の音楽にはない煌びやかな視点でかなり新鮮みがある。
上野洋子嬢の曲ならば「青空へジャンプ!」が分かり易い一曲。
これもまた底抜けにポップな音に透明感あるスキャットが乗っかり、とても心地よい。
「私を飼いたいんだろ…?」「Burining Chase」に見られるようなジャジーな部分も完成度はピカイチ。
何せアノ菊地成孔氏と中川英二郎氏が演奏に参加しているのである。そりゃあジャズにもなる。
「Grand Finale」はこの作品の軽さを象徴するような曲。
各要素がシリーズのファンを遠のかせている作品であるが、決して悪いものではないと断言できる一枚に仕上がっている。
「NEW World (Acoustic Version)」で締まる構成は最後まで爽やか。
他シリーズの梶浦由記氏やアリプロの音楽を気に入っている人には許容できない作風かもしれない。
だが、吉野氏や上野嬢の古楽器使いやテクノポップのセンスは間違いなく一流である。
どうしても敬遠されがちな一作。隠れた名盤なので、是非とも聞いて欲しい。
カバーデザインは吉田理一郎。真下作品だからか、これも紙ジャケ。
依澄れい氏による外伝漫画が「黄昏の腕輪伝説」である。
シリーズでも珍しいSDデフォルメで、ダークさや中二っぽさとは無縁のラブでコメディなノリがある作品。
そんなアニメの音楽を担当したのは梶浦氏でもアリプロでもなく、吉野裕司氏と上野洋子嬢であった。
吉野裕司氏といえばアニメでは「まりメラ」「狼と香辛料」での活躍が目覚しい古楽ポップス・ロック系のミュージシャン。
上野洋子嬢はZABADAKやその他アニメ主題歌でも聴けるウィスパー気味のクリアな声が魅力の歌手だ。
そんな二人がゆるめの「.hack」世界で描くのは、古楽ポップを中心としたバラエティ。
エスニックな要素を含んだアンビエントとはまた違う音を楽しめる。
「Love The World」は今作における「The World」の解釈の形である。
可愛げのある打ち込みに、本間哲子嬢のコーラス、そして爽やかに唸るギター。
これまで描かれた「The World」の音楽にはない煌びやかな視点でかなり新鮮みがある。
上野洋子嬢の曲ならば「青空へジャンプ!」が分かり易い一曲。
これもまた底抜けにポップな音に透明感あるスキャットが乗っかり、とても心地よい。
「私を飼いたいんだろ…?」「Burining Chase」に見られるようなジャジーな部分も完成度はピカイチ。
何せアノ菊地成孔氏と中川英二郎氏が演奏に参加しているのである。そりゃあジャズにもなる。
「Grand Finale」はこの作品の軽さを象徴するような曲。
各要素がシリーズのファンを遠のかせている作品であるが、決して悪いものではないと断言できる一枚に仕上がっている。
「NEW World (Acoustic Version)」で締まる構成は最後まで爽やか。
他シリーズの梶浦由記氏やアリプロの音楽を気に入っている人には許容できない作風かもしれない。
だが、吉野氏や上野嬢の古楽器使いやテクノポップのセンスは間違いなく一流である。
どうしても敬遠されがちな一作。隠れた名盤なので、是非とも聞いて欲しい。
カバーデザインは吉田理一郎。真下作品だからか、これも紙ジャケ。
