.hack//黄昏の腕輪伝説 ORIGINAL SOUND TRACK

.hack//黄昏の腕輪伝説 ORIGINAL SOUND TRACK

オススメ度 ★★★★★

発売:2003年2月21日 収録時間:70分 定価:3045円 レーベル:ビクターエンタテインメント



「.hack」の外伝漫画原作「.hack//黄昏の腕輪伝説」のアニメサウンドトラック。
音楽を担当するのは吉野裕司と上野洋子というZABADAKあたりが好きな人には垂涎モノのコンビ。
そんな二人で繰り出すのはアンビエントとも違う、正しく「エスノポップ」。
作品柄か、シリーズファンから敬遠されがちな、隠れた名盤。


N0.曲名時間作曲編曲作詞
1Introduction0:33上野洋子
2Love The World2:41吉野裕司
3どっちに行こう?2:02
4青空にジャンプ!2:56上野洋子
5ねじれた感情1:33吉野裕司
6私を飼いたいんだろ…?2:53上野洋子
7快楽の代償1:45吉野裕司
8放浪する魂2:25
9Dawn4:36高橋舞島田昌典高橋舞
10もっともっと2:19上野洋子
11残照2:13吉野裕司
12切れたネット1:41
13Abnormal Gang2:44
14データドレイン1:37
15Sexy You2:06
16恋する季節2:08
17伝説の勇者1:54
18晴れのち晴れ2:51上野洋子
19Under Control2:11吉野裕司
20世界を見つめる哀しい瞳3:17上野洋子
21招かれざる者2:33
22Emerald Green(Short Version)1:36梶浦由記石川千亜紀See-Saw
23不適切なモンスター2:52吉野裕司
24あのね…ないしょ話1:42上野洋子
吉野裕司&上野洋子
25Burning Chase2:13吉野裕司
26櫻の園2:22
27語りかける魂2:42
28Grand Finale3:27上野洋子
29NEW World (Acoustic Version)4:24北川勝利ROUND TABLE北川勝利
ROUND TABLE featuring Nino
 一躍人気となった「.hack」シリーズ。
 
依澄れい氏による外伝漫画が「黄昏の腕輪伝説」である。
 
シリーズでも珍しいSDデフォルメで、ダークさや中二っぽさとは無縁のラブでコメディなノリがある作品。
 そんなアニメの音楽を担当したのは梶浦氏でもアリプロでもなく、吉野裕司氏と上野洋子嬢であった。

 吉野裕司氏といえばアニメでは「まりメラ」「狼と香辛料」での活躍が目覚しい古楽ポップス・ロック系のミュージシャン。
 上野洋子嬢はZABADAKやその他アニメ主題歌でも聴けるウィスパー気味のクリアな声が魅力の歌手だ。
 そんな二人がゆるめの「.hack」世界で描くのは、古楽ポップを中心としたバラエティ。
 
エスニックな要素を含んだアンビエントとはまた違う音を楽しめる。

 「Love The World」は今作における「The World」の解釈の形である。
 
可愛げのある打ち込みに、本間哲子嬢のコーラス、そして爽やかに唸るギター。
 
これまで描かれた「The World」の音楽にはない煌びやかな視点でかなり新鮮みがある。

 上野洋子嬢の曲ならば「青空へジャンプ!」が分かり易い一曲。
 
これもまた底抜けにポップな音に透明感あるスキャットが乗っかり、とても心地よい。
 「私を飼いたいんだろ…?」「Burining Chase」に見られるようなジャジーな部分も完成度はピカイチ。
 
何せアノ菊地成孔氏と中川英二郎氏が演奏に参加しているのである。そりゃあジャズにもなる。
 「Grand Finale」はこの作品の軽さを象徴するような曲。
 
各要素がシリーズのファンを遠のかせている作品であるが、決して悪いものではないと断言できる一枚に仕上がっている。

 「NEW World (Acoustic Version)」で締まる構成は最後まで爽やか。
 
他シリーズの梶浦由記氏やアリプロの音楽を気に入っている人には許容できない作風かもしれない。
 
だが、吉野氏や上野嬢の古楽器使いやテクノポップのセンスは間違いなく一流である。
 どうしても敬遠されがちな一作。隠れた名盤なので、是非とも聞いて欲しい。
 カバーデザインは吉田理一郎。真下作品だからか、これも紙ジャケ。

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