AKIO DOBASHI feels TBSアニメーション 「夜桜四重奏」~ヨザクラカルテット~

AKIO DOBASHI feels TBSアニメーション 「夜桜四重奏」~ヨザクラカルテット~

オススメ度 ★★★★★

発売:2008年11月19日 収録時間:67分 定価:3132円 レーベル:JVCエンタテインメント



ヤスダスズヒト氏がずっとやってる漫画「夜桜四重奏」の最初のアニメ化。
音楽は元レベッカの土橋安騎夫氏なのだが、そのコネか監督のせいか、
超絶日本人ギタリスト祭と化してしまった。
古き良きギターロックが、四重奏どころじゃない世界を構築する。


N0.曲名時間作・編曲作詞・歌
1Wild Children2:06土橋安騎夫
2Innocent Voice1:44
3Run Run Run1:42
4Real Crime2:17
5Power Of The Will3:11
6Shock Me1:34
7Heavy Wall1:50
8Breakneck Speed2:04
9Pellucid Mind2:38
10Midnight Mission1:55
11TELL ME I’M ALIVE3:38Ivan Kral
12Sternly Universe2:13土橋安騎夫
13Poetry2:26
14Break The Silence2:14
15Love Moment1:45
16Calm Waltz1:52
17Magic Boogie1:42
18Brilliant Sky1:58
19After The Grief2:05
20Alone1:10
21Confuse The Body2:18
22CRAZY ABOUT YOU2:40Ivan Kral
23Foggy Waltz1:35土橋安騎夫
24The Killing Star1:50
25Boyhood1:50
26Rhapsody of Recollection2:23
27Nostalgia1:43
28Beyond The Prophecy2:17
29Tears2:08
30DON’T HAVE ANSWERS3:54Ivan Kral
31Memories of You2:22土橋安騎夫
 月刊少年シリウスにてヤスダスズヒト氏がただひたすら描き続けている漫画「夜桜四重奏」。
 その最初のアニメ化「夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~」。
 監督は音響や音楽にやたらとこだわる松尾衡監督である。
 珍しく本作では松尾監督自身が音響監督を兼任している訳ではないのだが、やっぱりこだわりが強い。

 音楽担当は土橋安騎夫氏。元レベッカのメンバーであるキーボーディストだ。
 「ウェルベールの物語」に続いて2枚目のアニメサントラとなるが、ファンタジーでない分こちらで地が出ている。
 全体的には古き良きギター・ロック、デジロックを展開するのだが、本作の為に呼んでるメンバーが凄い。
 木暮”shake”武彦氏、是永巧一氏、SIAM SHADEの遠藤一馬氏、FENCE OF DEFENCEの北島健二氏、野村義男氏と、ハイレベルなギタリストだけで5人もいる。しかも冒頭の「Wild Children」は全員参加しているらしい。
 更にサックスはオルケスタデルソルの竹野昌邦氏。マニュピレートには大山曜氏が参加している。
 松尾監督からの指示では「ブライアン・イーノ等のグラムロック」という方向性だったようだが、土橋氏のコネで役者が揃ってしまった結果それだけでは終わらない化学反応を起こしているように聞こえる。
 アルバムの構成は3つに分かれているように聞こえる。その分け目になっているのがIvan Kral氏提供の歌曲だ。
 イギー・ポップのギタリスト経験もあるIvan Kralによるアルバムに溶け込まされたハードロックがたまらないのだが、これがいい起点となりアルバムの流れを自然に変えていく。
 勢い、情景音楽、心情音楽と分かり易い作りながらも、とっかかりがあることによって固まり方が気にならないようになっている構成である。

 多少古臭さのあるロックンロールながらも、それこそが最大の武器であり、バンド音楽によるBGMの一つの理想を提示されたような感じ。
 このギターが映像に乗るならば、あらゆるアッパーさを演出できるような気さえする。
 ブックレットには松尾監督と土橋氏のコメントと、野崎圭一プロデューサーと土橋氏の対談が収録。
 ジャケットデザインはm_k。イラストはヤスダスズヒト氏。

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