劇場版 ああっ女神さまっ ORIGINAL SOUNDTRACK
劇場版 ああっ女神さまっ ORIGINAL SOUNDTRACK
オススメ度 ★★★☆☆
発売:2000年11月1日 収録時間:66分 定価:3150円 レーベル:ポニーキャニオン
1988年より開始し、26年間連載を続けた大ヒット漫画「ああっ女神さまっ」。
幾度も映像化されているが、当記事では2000年公開の劇場版のサントラを扱う。
音楽担当は後のテレビシリーズも担当する浜口史郎氏。
オーケストラ演奏はなんとワルシャワ・フィル。
No | 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | luna aeterna~眠りを醒ます者 | 2:42 | 浜口史郎 | |||
2 | dea cantat 女神は歌う | 1:10 | ||||
3 | 春、かわらずに | 2:27 | ||||
4 | magister~懐かしき師 | 3:48 | ||||
5 | 心の泉 | 1:23 | ||||
6 | 恋のレッスン3 | 4:17 | 植松伸夫 | 多田彰文 | 貴三優大 | 大谷育江 |
7 | 期待しないで… | 1:34 | 浜口史郎 | |||
8 | 絆、求めて | 3:08 | ||||
9 | きっと二人なら | 1:46 | ||||
10 | 心、信じて | 0:58 | ||||
11 | invidia~心ゆれて | 1:11 | ||||
12 | 追想~nostalgia~ | 4:15 | 貴三優大 | 井上喜久子 | ||
13 | crystallus malus~暗い輝き | 0:57 | ||||
14 | Celestin-seditionis auctor | 2:30 | ||||
15 | 想い、閉じ込めて | 1:52 | ||||
16 | ventus~暴れる女神 | 2:34 | ||||
17 | 幸せ、願って | 3:01 | ||||
18 | Morgan-amor tristis | 3:41 | ||||
19 | いのちの囁き | 1:12 | ||||
20 | propositum~神に抗う | 3:18 | ||||
21 | Thor~破壊の神 | 2:08 | ||||
22 | 激滅轟雷 | 2:09 | ||||
23 | 二人の証 | 1:23 | ||||
24 | coro di dea 女神達の歌声 | 2:01 | 合田浩章、山下太郎 | 井上喜久子、冬馬由美、久川綾 | ||
25 | 新世界 序曲 | 3:07 | ||||
26 | Try To Wish ~キミに必要なもの~ | 4:50 | 植松伸夫 | 井上日徳 | 高柳恋 | 西端さおり |
27 | cantilena angeli 天使の歌 | 3:03 | 浜口史郎 |
1988年よりアフタヌーンで連載を開始した藤島康介氏原作の大長寿ラブストーリー漫画「ああっ女神さまっ」。
26年間連載を続け、2014年に大団円を迎えた。
幾度もアニメ化された本作であるが、2000年に一度劇場版が制作されている。
この時期のアニメ映画にしばしば見られた、妙に資本が感じられるハイクオリティな作品であり、音楽面でもその傾向がみられた。
音楽は、以降のテレビシリーズでも劇判を担当する浜口史郎氏によるもの。
そして、演奏は豪勢なアニメでよく名前を見るワルシャワ・フィルハーモニックオーケストラである。
更に、挿入歌のうち2曲はなんと「FF」の植松伸夫氏が作曲していたりする。
……と、ここまで煽るとかなりの超大作に感じられるが、蓋を開くと意外にも地味なサントラだったりする。
実際、楽曲の品質は高い……のだが、ワルシャワ・フィルによる大規模オケは圧巻ではあるのだが、それを大々的に使うスケールの大きな曲というものが、作劇の都合上存在していない。
浜口氏は決してメロディに乏しいクリエイターではないが、劇場版「ああっ女神さまっ」という作品は、ネガティヴなスペクタクルと内面的な解決の多い作品であり、派手なオケを鳴らすタイミングが少ないのである。
「激滅轟雷」などが数少ない激しいオケであるが、多くは展開よりも空間や心情を優先する音楽になっている。
かといって心情描写音楽として突き詰めようにも、キャラクターものであることと作品の特性により、その部分はベルダンディー役の井上喜久子氏によるコーラスに任せられている部分が大きい。
また、植松伸夫氏による楽曲についても、想像以上に「ありがちな」アニメソングに仕上がっており、ネームバリューからくる意外性などはない。
「植松作曲のアニソンってこんな感じなんだ……」という要素を味わえるのは貴重であるが、中々にオタク性の高い楽しみ方になってしまう。
かかっている資金量や楽曲の品質の割に、どうしてもファン向けのアルバムであることが否めない一枚。
しかし、ファンにとってのサントラとしてはかなりの一級品。当記事の評価としても、★4つにするかかなり迷いどころになる作品である。
北欧的な音楽こそないが、「女神さまっ」サントラの中でも随一の一枚であると言える。
26年間連載を続け、2014年に大団円を迎えた。
幾度もアニメ化された本作であるが、2000年に一度劇場版が制作されている。
この時期のアニメ映画にしばしば見られた、妙に資本が感じられるハイクオリティな作品であり、音楽面でもその傾向がみられた。
音楽は、以降のテレビシリーズでも劇判を担当する浜口史郎氏によるもの。
そして、演奏は豪勢なアニメでよく名前を見るワルシャワ・フィルハーモニックオーケストラである。
更に、挿入歌のうち2曲はなんと「FF」の植松伸夫氏が作曲していたりする。
……と、ここまで煽るとかなりの超大作に感じられるが、蓋を開くと意外にも地味なサントラだったりする。
実際、楽曲の品質は高い……のだが、ワルシャワ・フィルによる大規模オケは圧巻ではあるのだが、それを大々的に使うスケールの大きな曲というものが、作劇の都合上存在していない。
浜口氏は決してメロディに乏しいクリエイターではないが、劇場版「ああっ女神さまっ」という作品は、ネガティヴなスペクタクルと内面的な解決の多い作品であり、派手なオケを鳴らすタイミングが少ないのである。
「激滅轟雷」などが数少ない激しいオケであるが、多くは展開よりも空間や心情を優先する音楽になっている。
かといって心情描写音楽として突き詰めようにも、キャラクターものであることと作品の特性により、その部分はベルダンディー役の井上喜久子氏によるコーラスに任せられている部分が大きい。
また、植松伸夫氏による楽曲についても、想像以上に「ありがちな」アニメソングに仕上がっており、ネームバリューからくる意外性などはない。
「植松作曲のアニソンってこんな感じなんだ……」という要素を味わえるのは貴重であるが、中々にオタク性の高い楽しみ方になってしまう。
かかっている資金量や楽曲の品質の割に、どうしてもファン向けのアルバムであることが否めない一枚。
しかし、ファンにとってのサントラとしてはかなりの一級品。当記事の評価としても、★4つにするかかなり迷いどころになる作品である。
北欧的な音楽こそないが、「女神さまっ」サントラの中でも随一の一枚であると言える。