TVアニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』オリジナルサウンドトラック
TVアニメ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★☆
発売:2013年9月25日 収録時間:107分 定価:3300円 レーベル:ランティス
「Fate」シリーズのスピンオフ漫画「プリズマ☆イリヤ」がアニメ化。
このド正統派魔法少女アニメの音楽を担当するんは加藤達也氏。
作品に寄り添い過ぎな職人気質っぷりを見せる氏の音楽は実に素直。
この直球かつ素直すぎる劇判はなんやかんや評価が分かれる?
N0. | Disc 1 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | starlog(Short Ver.) | 1:34 | 川本新 | 松井洋平 | ChouCho |
2 | 少女の日常 | 1:43 | 加藤達也 | ||
3 | 少女の遊歩 | 1:47 | |||
4 | 少女の休息 | 2:01 | |||
5 | 少女の足音 | 2:29 | |||
6 | 少女の安寧 | 1:52 | |||
7 | 少女の放課後 | 1:49 | |||
8 | 少女の居場所 | 2:00 | |||
9 | 少女の茶番 | 1:43 | |||
10 | 少女の鈍遅 | 1:54 | |||
11 | 少女の大騒ぎ | 1:40 | |||
12 | 少女の行進 | 2:02 | |||
13 | 少女のじゃれ合い | 1:57 | |||
14 | 魔法少女ムサシ、登場 | 1:03 | |||
15 | 魔法少女ムサシ、演舞 | 2:01 | |||
16 | 少女は友想う | 2:13 | |||
17 | 少女は君想う | 2:23 | |||
18 | 少女は空想う | 2:00 | |||
19 | 少女は夜想う | 2:07 | |||
20 | 少女は想い違う | 2:15 | |||
21 | 少女たちの原風景 | 2:00 | |||
22 | 少女たちへのご説明 | 1:55 | |||
23 | 少女、潜る | 1:53 | |||
24 | 少女、迫る | 1:54 | |||
25 | 少女、絡まる | 2:27 | |||
26 | サブタイトルA | 0:07 | |||
27 | サブタイトルB | 0:07 | |||
28 | アイキャッチA | 0:07 | |||
29 | アイキャッチB | 0:07 | |||
30 | アイキャッチC | 0:08 | |||
31 | 少女よ未来へ進め | 0:18 | |||
32 | 少女よ明日に挑め | 0:19 |
N0. | Disc 2 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | kagami | 4:48 | 石川智久 | 松井洋平 | ChouCho | |
2 | 少女爆誕! | 1:40 | 加藤達也 | |||
3 | 少女推参! | 1:43 | ||||
4 | 少女見参! | 1:56 | ||||
5 | 少女発動! | 1:53 | ||||
6 | 少女進化! | 3:54 | James Harris | 加藤達也 | ||
7 | 少女は暗闇の中で | 2:24 | 加藤達也 | |||
8 | 少女は哀しみの中で | 2:37 | ||||
9 | 少女は想い出の中で | 2:08 | ||||
10 | 少女は想い出の中で(Music Box Ver.) | 2:05 | ||||
11 | 少女よ構えろ | 1:54 | ||||
12 | 少女よ耐えろ | 1:59 | ||||
13 | 少女よ永らえろ | 2:07 | ||||
14 | 少女よ画策せよ | 1:59 | ||||
15 | 少女よ立ち向かえ | 2:24 | ||||
16 | 少女よ戦え | 2:24 | ||||
17 | 少女よ翔べ | 2:22 | ||||
18 | 少女よ穿て | 2:06 | ||||
19 | 少女よ上回れ | 2:09 | ||||
20 | 少女よ背けるな | 1:55 | ||||
21 | 少女よ食らわせろ | 2:21 | ||||
22 | 少女よ勝て | 2:14 | ||||
23 | 少女よ星になれ | 2:34 | ||||
24 | ツナグキズナ・ツツムコドク(Short Ver.) | 1:33 | 高田暁 | こだまさおり | StylipS | |
25 | Prism Sympathy(Short Ver.) | 1:34 |
TYPE-MOONの看板である「Fate」シリーズのスピンオフ漫画がアニメ化。
それが本作「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」。なんと魔法少女モノだ。
シリーズ構成に「バカテス」原作者のひろやまひろし氏を迎え、戦う小学生魔法少女を描く。
音楽担当は加藤達也氏。2013年夏期は1クールに3作も担当があり、今作はその一つ。
「プリズマ☆イリヤ」は超正統派戦闘魔法少女アニメで、つまり「なのは」の系譜である。
さて、加藤達也氏はかなり作品に寄り添った音楽を出す職人気質タイプの人で、それが良くも悪くも劇判っぽさも醸し出してしまうのがネックになってしまうこともあるほどだ。
本作のコンセプトは「スピンオフ要素を残しつつ、イリヤらしさを出す」ということらしい。
つまり超正統派過ぎる「イリヤ」「らしさ」というのも超正統派の劇判ということになる。
それに伴い本作の音楽は超が付くほど良く言えば王道、悪く言えばノーマルなものになっているのだ。
ディスク1は日常音楽。「正統派な女の子日常」用の音楽が詰まっている。
ここでの正統派とは女の子らしい可愛げある軽さと、豊かな喜怒哀楽の表現のことで、これを素直にそのまま音楽にした結果、バラエティタイプのアルバムとなってしまう。
バラエティタイプのサントラは劇判らしさが強まり、一貫性をなくしてしまうデメリットがある。
しかしこちらに関しては意外にも(失礼!)個々がかなり力が入っており、「キッズ音楽風」としてなんやかんや完成されたものを聴くことができる。
問題はディスク2で、こちらは「正統派魔法少女戦闘」用音楽の集まり。
「少女爆誕!」のような「正統派」変身音楽はまだ派手さがあり巧く決まっているが、CD後半の戦闘音楽は正統派過ぎるがゆえに地味さが纏わりついてしまっている。
これがアルバム全体に散漫な印象を与えている節は否めない。
だがそれに余りある収穫は「少女進化!」。この曲は加藤達也編曲版の「エミヤ」だ。
加藤氏らしい軽さとスピード感は新たなる「エミヤ」。
素直すぎるきらいもあるが、それも恐らく「少女進化!」がフィルムスコアリングでの製作だからではないかと思われる。
全体通して、一つの「特徴がない」という特徴がメリットもデメリットも生んでいる。
しかしこれも加藤氏の気質から出来上がったもので、個人的には好印象な部分だ。
挿入歌やOPアレンジなども正統派ゆえの魅力であり、捨て置けない要素。
評価としては好印象か、あまり評価されないか、はっきり割れるアルバムかもしれない。
ブックレットにはひろやまひろし氏と、加藤達也氏のコメントが掲載。
イラストは牛島希氏。デザインは安斎秀氏(ベイブリッジ・スタジオ)。
それが本作「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」。なんと魔法少女モノだ。
シリーズ構成に「バカテス」原作者のひろやまひろし氏を迎え、戦う小学生魔法少女を描く。
音楽担当は加藤達也氏。2013年夏期は1クールに3作も担当があり、今作はその一つ。
「プリズマ☆イリヤ」は超正統派戦闘魔法少女アニメで、つまり「なのは」の系譜である。
さて、加藤達也氏はかなり作品に寄り添った音楽を出す職人気質タイプの人で、それが良くも悪くも劇判っぽさも醸し出してしまうのがネックになってしまうこともあるほどだ。
本作のコンセプトは「スピンオフ要素を残しつつ、イリヤらしさを出す」ということらしい。
つまり超正統派過ぎる「イリヤ」「らしさ」というのも超正統派の劇判ということになる。
それに伴い本作の音楽は超が付くほど良く言えば王道、悪く言えばノーマルなものになっているのだ。
ディスク1は日常音楽。「正統派な女の子日常」用の音楽が詰まっている。
ここでの正統派とは女の子らしい可愛げある軽さと、豊かな喜怒哀楽の表現のことで、これを素直にそのまま音楽にした結果、バラエティタイプのアルバムとなってしまう。
バラエティタイプのサントラは劇判らしさが強まり、一貫性をなくしてしまうデメリットがある。
しかしこちらに関しては意外にも(失礼!)個々がかなり力が入っており、「キッズ音楽風」としてなんやかんや完成されたものを聴くことができる。
問題はディスク2で、こちらは「正統派魔法少女戦闘」用音楽の集まり。
「少女爆誕!」のような「正統派」変身音楽はまだ派手さがあり巧く決まっているが、CD後半の戦闘音楽は正統派過ぎるがゆえに地味さが纏わりついてしまっている。
これがアルバム全体に散漫な印象を与えている節は否めない。
だがそれに余りある収穫は「少女進化!」。この曲は加藤達也編曲版の「エミヤ」だ。
加藤氏らしい軽さとスピード感は新たなる「エミヤ」。
素直すぎるきらいもあるが、それも恐らく「少女進化!」がフィルムスコアリングでの製作だからではないかと思われる。
全体通して、一つの「特徴がない」という特徴がメリットもデメリットも生んでいる。
しかしこれも加藤氏の気質から出来上がったもので、個人的には好印象な部分だ。
挿入歌やOPアレンジなども正統派ゆえの魅力であり、捨て置けない要素。
評価としては好印象か、あまり評価されないか、はっきり割れるアルバムかもしれない。
ブックレットにはひろやまひろし氏と、加藤達也氏のコメントが掲載。
イラストは牛島希氏。デザインは安斎秀氏(ベイブリッジ・スタジオ)。