“FINAL FANTASY Ⅸ” Original Sound Track
“FINAL FANTASY Ⅸ” Original Sound Track
オススメ度 ★★★★★
発売:2000年8月30日(2004年5月19日再販) 収録時間:287分 定価:3873円 レーベル:デジキューブ(再販はスクウェア・エニックス)
「Ⅷ」からさらに増えての287分のサウンドトラック。
「原点回帰」を指針としたベクトルにより「植松感」よりも「FF感」が色濃くなる。
原点回帰というにはメルヘンチックな世界観によって音もマイルドさが強まっている。
主題歌の使用は継続。ゲーム屈指の名曲である。
N0. | Disc 1 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | いつか帰るところ | 2:09 | 植松伸夫 |
2 | 風に消された記憶 | 1:16 | |
3 | 作戦会議 | 1:38 | |
4 | アレクサンドリアの空 | 0:55 | |
5 | ビビのテーマ | 3:11 | |
6 | この刃に懸けて | 2:42 | |
7 | Vamo’ Alla Flamenco | 1:53 | |
8 | 決行~姫を探して~ | 3:14 | |
9 | 月なきみそらの道化師たち | 3:21 | |
10 | スタイナーのテーマ | 2:27 | |
11 | プリマビスタ楽団 | 1:45 | |
12 | 奪われた瞳 | 2:51 | |
13 | 今宵 | 0:16 | |
14 | あなたのぬくもり | 0:35 | |
15 | あやまちの愛 | 3:35 | |
16 | 深淵の女王 | 1:31 | |
17 | ざわめく森 | 2:29 | |
18 | バトル1 | 2:40 | |
19 | ファンファーレ | 0:57 | |
20 | あの日の記憶 | 2:27 | |
21 | バトル2 | 4:05 | |
22 | ゲームオーバー | 1:56 | |
23 | 走れ! | 2:48 | |
24 | おやすみ | 0:10 | |
25 | あの丘を越えて | 2:39 | |
26 | 氷の洞窟 | 3:00 | |
27 | 辺境の村 ダリ | 2:29 | |
28 | 黄昏の彼方に | 3:07 | |
29 | 盲進スタイナー | 2:45 | |
30 | 限りある時間 | 3:03 | |
31 | ジタンのテーマ | 2:47 | |
32 | 黒のワルツ | 1:39 |
N0. | Disc 2 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | シドのテーマ | 4:00 | 植松伸夫 |
2 | 一難去って… | 3:10 | |
3 | リンドブルム | 2:11 | |
4 | 記憶の歌 | 1:53 | |
5 | ハンターチャンス | 3:48 | |
6 | ク族の沼 | 3:17 | |
7 | クイナのテーマ | 3:52 | |
8 | アロハ・de・チョコボ | 2:57 | |
9 | ウクレ・le・チョコボ | 2:23 | |
10 | フライヤのテーマ | 3:02 | |
11 | 国境の南ゲート | 2:57 | |
12 | フェアリーバトル | 2:28 | |
13 | プルメシア王国 | 3:55 | |
14 | 忘れられぬ面影 | 3:24 | |
15 | クジャのテーマ | 2:25 | |
16 | 迷いの剣 | 3:17 | |
17 | 眠らない街 トレノ | 2:54 | |
18 | タンタラスのテーマ | 2:21 | |
19 | 背徳の旋律 | 2:26 | |
20 | ガーネットのテーマ | 2:40 | |
21 | 古根の道 ガルガン・ルー | 1:47 | |
22 | クレイラの幹 | 2:43 | |
23 | クレイラの街 | 2:21 | |
24 | 永遠の豊穣 Eternal Harvest | 1:16 | |
25 | 空を愁いて | 2:35 | |
26 | 抽出 | 1:16 |
N0. | Disc 3 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | 襲撃 | 2:23 | 植松伸夫 |
2 | ローズ・オブ・メイ | 2:34 | |
3 | フォッシル・ルー | 2:31 | |
4 | 山吹く里 コンデヤ・パタ | 3:43 | |
5 | 黒魔道師の村 | 3:22 | |
6 | とどかぬ想い | 3:47 | |
7 | 神前の儀 | 2:09 | |
8 | エーコのテーマ | 3:36 | |
9 | 廃墟 マダイン・サリ | 3:49 | |
10 | 召喚壁 | 2:31 | |
11 | イーファの樹 | 2:29 | |
12 | サラマンダーのテーマ | 2:29 | |
13 | 欲望の足音 | 2:20 | |
14 | おれたちゃ盗賊 | 2:11 | |
15 | ラブレター大作戦 | 2:53 | |
16 | クアッド・ミスト | 3:40 | |
17 | モーグリのテーマ | 1:57 | |
18 | 守るべきもの | 2:22 | |
19 | 召喚されし者 | 2:56 | |
20 | 時の管理者 | 2:44 | |
21 | ウイユヴェール | 2:17 | |
22 | 刻まれた過去 | 2:52 | |
23 | 振りカエルと奴がいる | 2:03 | |
24 | 聖なる地 エスト・ガザ | 3:49 | |
25 | グルグ火山 | 2:07 | |
26 | とけた魔法と心 | 2:04 |
N0. | Disc 4 曲名 | 時間 | 作・編曲 | |
1 | 飛空艇 ヒルダガルデ | 4:08 | 植松伸夫 | |
2 | 隠者の書庫 ダゲレオ | 2:05 | ||
3 | イプセンの古城 | 1:59 | ||
4 | 4枚の鏡 | 2:46 | ||
5 | それぞれの戦い | 2:03 | ||
6 | テラ | 2:10 | ||
7 | 魂無き村 ブラン・バル | 3:11 | ||
8 | 時を刻む城 パンデモニウム | 3:04 | ||
9 | 独りじゃない | 2:36 | ||
10 | 消えぬ悲しみ | 3:30 | ||
11 | 悪霧ふたたび | 2:26 | ||
12 | 銀竜戦 | 3:48 | ||
13 | 記憶の場所 | 2:14 | ||
14 | クリスタルワールド | 3:44 | ||
15 | 破滅への使者 | 4:43 | ||
16 | 最後の闘い | 6:15 | ||
17 | 甘く悲しい恋 | 1:32 | ||
18 | 裏切りの口づけ | 0:28 | ||
19 | 君の小鳥になりたい | 1:18 | ||
20 | 盗めぬ二人の心 | 1:22 | ||
21 | その扉の向こうに | 2:07 | ||
22 | Melodies Of Life~Final Fantasy | 7:35 | シオミ | 白鳥英美子 |
23 | プレリュード | 2:46 | ||
24 | CCJC TVCM 15″ | 0:20 | ||
25 | CCJC TVCM 30″ | 0:35 | ||
26 | Melodies Of Life~The Layers of Harmony | 3:22 | シオミ | 白鳥英美子 |
PS最後の正規FFとなるのが本作「Ⅸ」。
「Ⅶ」「Ⅷ」と従来のFF感から離れていった雰囲気から一転して、原点回帰を指針とする一作である。
「ここまでメルヘンじゃねぇ!」という声もあるだろうが、それでもFFを取り戻そうとしていることは伝わる。
前2作で打ち付けられた「植松ワールド」ではなく、従来のFF感をベースに、古楽やオケ、ロックポップスなどが展開する。
楽器音源も一定の音ではなく曲によって音源を変えていくなどのこだわりも感じさせる。
また、「Ⅷ」以上にメインテーマモチーフが全体に散りばめられているのが特徴的。故に、EDの感動も一入だろう。
ちなみにイベントなどでの生オケアレンジは例によって浜口史郎氏。
メルヘンな世界観に寄り添って演出するように、コミカルさやファンタジーが散見される。
タイトル画面にて使われる冒頭「いつか帰るところ」はリコーダー的な音源による古楽を意識した曲。
こういったこだわった古めかしさなどがファンタジーをより濃厚に演出するのである。
「バトル1」では久々にFFイントロが復活。新音源でのベース音が心地よい。
キャラクターテーマも音源の際立つ明るいテーマが多く、聞いていて楽しくなってくる。
このゲームにおいて人気のある曲の多くが、実はワンシーンのみの使用だったりする。
例えば劇中劇での使用だった「この刃に懸けて」などは、オペラ的な展開を意識しており、冒頭であることから人気が高い。
「永遠の豊穣 Eternal Harvest」や「4枚の鏡」などもそう、プレリュードやいつか帰るところのアレンジなのでより耳に残っている。
中でも人気があるのは「独りじゃない」ではなかろうか。傷付くジタンのもとに仲間が集まっていくイベントのみでの使用。
メロディに古楽や邦楽的要素を含みながらも主題歌モチーフを混ぜ込み、ディストーションギターが決まるクールな曲だ。
主題歌「Melodies Of Life~Final Fantasy」はゲーム音楽Wikiでも4位にランクインしたこともあるゲーム屈指の名曲である。
「Ⅷ」とは打って変わって日本語による「Ⅸ」の全てを理解した歌詞が我々の心を打つ。
ラストにはフルオケによる「ファイナルファンタジー」が出迎える。坂口Pも涙したとかなんとかかんとか。
ちなみに英語アカペラの「Melodies Of Life~The Layers of Harmony」はシングル未収録なので注意すべし。
以前よりもマイルドだが、凝りに凝った音が際立つ傑作アルバム。
ムービー専用の小片は未収録で「PLUS」に収録されているが、それでも申し分ない287分。
この主題歌でPSのFFは幕を閉じる。涙すべし。
「Ⅶ」「Ⅷ」と従来のFF感から離れていった雰囲気から一転して、原点回帰を指針とする一作である。
「ここまでメルヘンじゃねぇ!」という声もあるだろうが、それでもFFを取り戻そうとしていることは伝わる。
前2作で打ち付けられた「植松ワールド」ではなく、従来のFF感をベースに、古楽やオケ、ロックポップスなどが展開する。
楽器音源も一定の音ではなく曲によって音源を変えていくなどのこだわりも感じさせる。
また、「Ⅷ」以上にメインテーマモチーフが全体に散りばめられているのが特徴的。故に、EDの感動も一入だろう。
ちなみにイベントなどでの生オケアレンジは例によって浜口史郎氏。
メルヘンな世界観に寄り添って演出するように、コミカルさやファンタジーが散見される。
タイトル画面にて使われる冒頭「いつか帰るところ」はリコーダー的な音源による古楽を意識した曲。
こういったこだわった古めかしさなどがファンタジーをより濃厚に演出するのである。
「バトル1」では久々にFFイントロが復活。新音源でのベース音が心地よい。
キャラクターテーマも音源の際立つ明るいテーマが多く、聞いていて楽しくなってくる。
このゲームにおいて人気のある曲の多くが、実はワンシーンのみの使用だったりする。
例えば劇中劇での使用だった「この刃に懸けて」などは、オペラ的な展開を意識しており、冒頭であることから人気が高い。
「永遠の豊穣 Eternal Harvest」や「4枚の鏡」などもそう、プレリュードやいつか帰るところのアレンジなのでより耳に残っている。
中でも人気があるのは「独りじゃない」ではなかろうか。傷付くジタンのもとに仲間が集まっていくイベントのみでの使用。
メロディに古楽や邦楽的要素を含みながらも主題歌モチーフを混ぜ込み、ディストーションギターが決まるクールな曲だ。
主題歌「Melodies Of Life~Final Fantasy」はゲーム音楽Wikiでも4位にランクインしたこともあるゲーム屈指の名曲である。
「Ⅷ」とは打って変わって日本語による「Ⅸ」の全てを理解した歌詞が我々の心を打つ。
ラストにはフルオケによる「ファイナルファンタジー」が出迎える。坂口Pも涙したとかなんとかかんとか。
ちなみに英語アカペラの「Melodies Of Life~The Layers of Harmony」はシングル未収録なので注意すべし。
以前よりもマイルドだが、凝りに凝った音が際立つ傑作アルバム。
ムービー専用の小片は未収録で「PLUS」に収録されているが、それでも申し分ない287分。
この主題歌でPSのFFは幕を閉じる。涙すべし。