「伏 鉄砲娘の捕物帳」 オリジナル・サウンドトラック

「伏 鉄砲娘の捕物帳」 オリジナル・サウンドトラック

オススメ度 ★★★★★

発売:2012年10月17日 収録時間:68分 定価:2940円 レーベル:日本コロムビア



桜庭一樹氏の小説「伏 贋作・里見八犬伝」が原作のアニメ映画。
監督に宮地昌幸氏、音楽に大島ミチル氏と「ザムド」の布陣で臨む。
逃れようのない運命と耽美さをバンドネオンとアコギで描く。
一人の子供が階段を登る姿を音楽で表す良盤。


N0.曲名時間作・編曲作詞・歌
12:02大島ミチル
2メインタイトル1:54
3忌み嫌われし者2:08
4鉄砲娘2:14
5狩るもの、狩られるもの1:29
6出会い0:47
7夢と希望、欲望と絶望1:16
8women style1:41
9伏狩3:00
10遊郭2:32
11とまどい1:11
12着物と手毬1:55
13ふれあい1:07
14花魁道中0:57
15獲物を追う者3:35
16繋がるとき1:32
17なみだ1:25
18瓦版と文学1:47
19少女たち1:15
20邂逅3:03
21仮初めの縁0:49
22真実0:50
23それぞれの孤独1:36
24無へ、1:15
25おれたちの生きる場所1:12
26江戸城へ1:06
27男と女、0:51
28人を捨てるとき2:30
29乱戦3:06
30獲物と愛する人、1:18
314:39
32因果1:41
33すべてを捧げて、2:56
34約束0:56
35花火2:31
36のこされし者のうた5:08浜田真理子
 直木賞作家、桜庭一樹氏による「伏 贋作・里見八犬伝」。
 それを基にしたアニメ映画が「伏 鉄砲娘の捕物帳」である。
 宮地昌幸監督が大島ミチル氏を音楽に選び、「亡年のザムド」の布陣が復活した。

 大島ミチル氏が本作の「伏と人間の逃れられない運命」を描くのに用いたのはバンドネオン。
 アコギでエッセンスを加えて、より哀愁あるメインテーマが出来上がった。
 ドラムもいい慣らし方で、より孤独なクールさが醸し出されている。

 完全フィルムスコアリングによる制作ということで、短い曲も多い。
 それだけに「劇伴」的要素が散見されるが、流石にクオリティが高い。
 バンドネオンによる運命的音楽とオケによる心情音楽は、大島ミチル氏ならではの繊細さで成り立っている。
 これが本編「伏」における少女漫画的耽美さを助ける柱である。

 この繊細さがアルバム自体の厚みを歪ませる原因にもなってはいるが、アコーディオンの音色の中毒性がそれをカバー出来ていて面白い。
 何より「ザムド」と同じく宮地監督の好きそうな「生と死」への意識が生きており、そのメロディラインのドラマチックさは好みが分かれそうではある。
 「それでこそ伏」という部分があるのは本編を見てみればわかるといえばわかる。

 1週目だと星4つくらいの感覚だが、中毒性を加味してこの評価で。
 フィルムスコアリングの良い部分も悪い部分も持ち合わせ、その良い部分で勝負をしきっている。
 アコーディオンでのメロディ作りが好みの人には聴いてみてほしい一枚。
 ブックレットには腰山美奈子氏による本編評と、音楽P・八木仁氏、音楽D・藤田昭彦氏のコメントが掲載。
 ジャケットデザインは渡邊奈織氏(C2design)。

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