GIRLS und PANZER ORIGINAL SOUNDTRACK

GIRLS und PANZER ORIGINAL SOUNDTRACK

オススメ度 ★★★★★

発売:2012年12月26日 収録時間:88分 定価:3200円 レーベル:ランティス

 



部活で戦車!誰も予想していなかった「ガールズ&パンツァー」のヒットは、2012年を代表するアニメムーヴメントとなった。

音楽は浜口史郎氏。水島努監督とはクレしん、おお振りなどで以前から共に仕事をしている。

曲調はとても特徴的で、全般がブラバンに重きを置いたマーチ調で統一感を出している。

マーチ主体の音楽性と、それによる劇伴演出。文句なしの、2012年を代表するアニメサントラの一枚でもある。


 

No. Disc 1 曲名 時間 作・編曲
1 戦車道行進曲!パンツァーフォー! 3:14 浜口史郎
2 乙女のたしなみ戦車道マーチ! 1:37 伊藤真澄
3 大洗女子学園チーム前進します! 1:38 浜口史郎
4 戦車、乗ります! 1:07
5 学園艦は今日も勇壮に海原を進みます! 2:04
6 新しい朝の始まりです! 2:05
7 転校してきて良かったです! 1:39
8 私、モテモテで困ってます!? 1:36
9 戦車の知識では誰にも負けません! 1:09
10 秘めた想いに触れました! 1:33
11 おばぁに会いに行きます! 1:11
12 こんな普通の学園生活って素敵です! 1:55
13 私、いやな予感がします! 1:43
14 横暴は生徒会に与えられた正当な権利です! 1:17
15 戦車道とは女子としての道を極めることでもあります! 1:43
16 生徒会、悲壮な決意とともに進みます! 1:09
17 バレー部復活をかけて戦います! 1:09
18 私たち、精一杯頑張ります! 1:03
19 戦車を可愛くデコレーションしちゃいます! 2:02
20 アウトレットでお買い物します! 1:07
21 戦車喫茶に来ました! 1:16
22 スポーツニュースは今日も戦車道を報じています! 0:53
23 理由があります… 1:45
24 私、決めます! 1:21
25 これが友情ですね! 2:06
26 明日に備えて寝ます! 1:36
27 開会式です! 0:23
28 栄光の戦車道全国大会始まります! 1:06
29 いざ!試合にのぞみます! 1:07
30 敵戦車進軍してきます! 2:01
31 息を殺して待ちぶせします! 1:43
32 戦線は膠着状態です! 2:05
33 緊迫する戦況です! 2:05
34 健闘を讃え合います! 3:10 伊藤真澄
35 昨日の敵は今日の友です! 2:13 浜口史郎
36 みんな最高の友だちです! 1:16
37 戦車道アンセムです! 3:02

 

No. Disc 2 曲名 時間 作曲 編曲 作詞
1 それゆけ!乙女の戦車道!!(Wind Orchestra ver.) 4:57 伊藤真澄  
2 ブリティッシュ・グレナディアーズ 1:37  
3 リパブリック讃歌 1:31 William Steffe  
4 アメリカ野砲隊マーチ 2:17 John Philip Sousa
5 M4シャーマン中戦車 A GO! GO! 1:07 浜口史郎
6 パンツァー・リート 2:28 Adolf Hoffmann
7 エーリカ 1:34 Herms Niel
8 ポーリュシュカ・ポーレ 2:34 Лев Константинович Книппер
9 カチューシャ 1:32  Матве́й Исаа́кович Бла́нтер
10 カチューシャ 0:46 Михаил Васильевич Исаковский カチューシャ(金元寿子)、ノンナ(上坂すみれ)
11 あんこう音頭 3:25 水島努 藤井丈司 吉田玲子 佐咲紗花
12 DreamRiser(TV size) 1:46 rino h-wonder こだまさおり ChouCho
13 Enter Enter MISSION!(TV size) 1:14 矢吹香那、佐々木裕 佐々木裕 畑亜貴 あんこうチーム
 「戦車道は乙女の嗜み!」水島監督、吉田玲子脚本のトンデモ王道部活アニメ「ガールズ&パンツァー」。
 2012年きっての傑作の一つであり、大洗市はその後の展開でてんてこ舞いである。そのサウンドトラックが本作。2枚組88分ボリュームとなっている。

 
 音楽を担当するのは浜口史郎氏。以前より「クレしん」「おお振り」で水島監督、岩浪音響監督と仕事をしている。
 シンセでリズムを取ったオーケストレーションやピアノ使いに定評があるが、本作で挑むのはマーチ主体のオケ・ブラバン。
 全体をマーチで統一した吹奏楽編成の一風変わったサントラだが、戦車戦のモチーフと「部活動の応援音楽」の両立を成功させた名企画である。

 
 「戦車道行進曲!パンツァーフォー!」これがメインテーマであり、メロディは各所でアレンジされている。
 さて、マーチの劇伴を作る上で、浜口氏は古い戦争映画を参考にしたと語る。近代的な戦争・戦車ゲーム系の文脈ではない、「バルジ大作戦」あたりを見たのだろう(ブックレットにもその辺を参考にしたと思しきコメントがある)。
 水島監督からの注文が「元気よく」「分かり易く」「幼い」で、結果がこのメインテーマであり、この良い意味でのスケールの小ささは、作品のコミカルさや部活モノに対するアプローチとして大成功と言っていいだろう。
 メインテーマに限らず、全体に漂う明るいマーチは「戦車」というワードから発せられる嫌なニュアンスを軽く吹き飛ばしている。聞いてて楽しい、(きっと)演奏してて楽しい、そして作品も楽しく演出する、それでいてモチーフと付かず離れず。理想的な劇伴の在り方の一つである。
 勿論、試合の緊迫感を演出する分にも素晴らしい。「緊迫する戦況です!」は本編で流れた瞬間に鳥肌だった。
 「つり球」にも同じやり口の最終決戦BGMがあったが、明るく勇壮な作風から悲壮感が挟まれるとたまらなく格好よく聞こえるのだなと再認してしまう。

 
 「あんこう音頭」はまさかの水島努監督作曲、吉田玲子作詞というおふざけ曲。てっきり作詞も水島監督だと思っていたのにまさか吉田玲子氏だったとは……どこから突っ込めばいいやらである。
 
 2012年のアニメサントラを代表する一作。文句なく名盤だ。本作を、ひいては本編を楽しんでほしい。
 ブックレットには阿部美香氏による浜口氏への6Pにわたるインタビューが掲載。デザインはOverDriveDesignの原田美穂氏。

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