ガンダムビルドファイターズ オリジナルサウンドトラック

ガンダムビルドファイターズ オリジナルサウンドトラック

オススメ度 ★★★★☆

発売:2014年3月12日 収録時間:121分 定価:3780円 レーベル:avex trax



 「ガンプラバトル???」とガンオタの危惧をよそに始まった「ビルドファイターズ」。

いざ蓋を開いてみれば大変スマートな出来上がりの少年漫画であった。

音楽にはこの時期より人気がうなぎのぼりな林ゆうき氏が抜擢。

「もうやった」「捻りのない劇判」というのを、岩崎氏は全力で避けていく。


No.Disc 1 曲名時間作曲編曲作詞
1GUNDAM BUILD FIGHTERS4:56林ゆうき
2EMERGENCY2:18
3ぽ~ぱ ぽぽ ぱっぽ ぽぽ1:26
4ガンダム伝説1:50
5Ready for battle1:50
6今週の新型ガンプラ2:41
7build-fight2:11
8Anxiety1:44
9foreign prince1:19
10普通のホワイトよりつや消しホワイト派。1:23
11ガンプラバトル2:13
12紅の彗星~通常のフラメンコの3倍の情熱~2:58
13イオリ模型店0:59
14Fleeting love2:10
15speed-star2:48
16Unknown Enemy2:18
17fairy dance3:18
18Battle Bar2:03
19フェリーニの華麗なる登場と華麗なる日常と華麗なる攻撃3:03
20セイの夢1:41
21ふんがっんが1:33
22scar2:26
23デカール貼ったり、プラカラー塗ったり、ヤスリでけずっt2:11
24outlander1:47
251 / 482:23
26Mortal combat2:37
27エナメル塗料とアクリル塗料は混ぜてはいけません。1:23
28前進するチカラ2:37
29ライバル2:37
30GUNDAM BUILD FIGHTERS-PfVer.1:46
31ニブンノイチ[アニメversion]1:33BACK-ONJINBACK-ON
32Imagination>Reality[アニメversion]1:31宮崎京一AiRI
33ガンプラ☆ワールド4:30NARASAKISADESPER RECORD黒田洋介キララ(悠木碧)
No.Disc 2曲名時間作・編曲作詞
1迫りくる脅威1:10林ゆうき
2「あの肉まん、おいしく食べてくれよ、あれは…良いものだ」1:19
3AJä-レイジ専用ツンデレ-1:08
4世界大会1:49
5暗躍1:38
6This is how we do2:10Yuly
7QuickAttack2:58
8反撃の狼煙2:24
9Samurai-Edge2:09
10悪意の律動1:50
11メイジン~通常のフラメンコの6倍の情熱~2:46
12フェリーニの華麗なる攻撃MK-II2:11
13PowerResonance2:29
14「ふはははは、怖かろう!」2:03
15すれ違い1:43
16アイラ2:20
17崩壊の始まり2:48
18Allied Force3:32
19そして、再び1:59
20GBF-OpenTheFutureMix3:13
21wimp ft.Lil’Fang (from FAKY)[アニメversion]1:33BACK-ON
22半パン魂[アニメversion]1:33前山田健一ヒャダイン
 「ガンダムAGE」の傷も癒えぬまま繰り出されたガンダム新作はなんと「ガンプラでバトル」。
 蓋を開いてみればなんと超王道、良く出来た少年漫画ホビーアニメの傑作であった。

 
 音楽担当は林ゆうき氏。「リーガル・ハイ」「ブラッドラッド」ときてガンダム抜擢で大躍進。  「ガンダム」音楽といえば、例外はあれどオーケストラ基盤がベタだが、それはSFらしさを出すため。しかし「BF」は近未来ホビーアニメであり、少年漫画であり、キッズアニメである。
 それを利用し、バラエティタイプのサウンドトラックという方向性で攻めてきており、林氏特有の透明感を除けば「こういうサントラである」と断定できないおもちゃ箱となっている。

 
 ホビーバトルアニメとして画面を楽しませ続けられるよう、戦闘・ドラマ音楽、日常音楽が殆どで不穏な心象音楽が少ないのが好印象に聞こえてくる構成。
 全体的にはクラブミュージックを基調とする雰囲気がが目立ってくるが、決して電子音楽で統一されているというわけではない。  バトルもキャラクターも国際色豊かな作品だけあってキャラクター・テーマが小ワザでいい味を出しており、国の要素をピックアップした曲(フラメンコ、イタリアン、和風)などがそれに該当する。
 ラップを編みこんだ曲などもあり、クラブミュージックを基調にはしゃぎまわる姿は澤野弘之氏や岩崎琢氏を彷彿とさせる。

 
 弱点を挙げるとするならばメロディの耳残りしにくさがあるか。だがそれが些細なことと断じれる程にはレベルの高さが保持されており、評価を下げる要因にはならない。
 メロディが覚えにくくてもメロディアスじゃないわけではないので、キッズアニメ劇伴としても有効だ。
 少年漫画劇伴、バラエティタイプのサントラの理想系を目指した意欲的な一枚。
 キッズアニメ的な劇伴から良い意味で出来るだけ脱しつつ、少年漫画のリズムを崩さない素晴らしい音楽である。
 Twitterにて林ゆうき氏自身が一曲単位の解説も行っているので、是非そちらを見ながら聞いて欲しい。
 初回限定ブックレットには6P分の林氏と三間雅文音響監督の対談あり。デザインはthe Pleiades。

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