N・H・Kにようこそ! O.S.T. ダークサイドにようこそ!
N・H・Kにようこそ! O.S.T. ダークサイドにようこそ!
オススメ度 ★★★★★
発売:2006年8月23日 収録時間:43分 定価:2520円 レーベル:ビクターエンタテインメント
視聴者の労働意欲に刺激を与えるアニメ「NHKへようこそ!」のサウンドトラック。
音楽プロデュースはまさかのパール兄弟。ドンピシャ世代の視聴者もいたのではなかろうか。
ボーカル曲だらけで半分パール兄弟のアルバムと言っても過言ではない。
今作が初めての出会いならパール兄弟の世界観にただただ打ちのめされる名盤。
No. | 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | 明日はたぶんオーバーチュア | 0:33 | 窪田晴男 | ||
2 | いかすぜ!ポジティブ・シンキング | 3:17 | サエキけんぞう | ||
3 | 世界は僕を殴りにくる | 3:13 | |||
4 | 君に崩えホえ | 3:12 | |||
5 | きょうは夕陽野郎 | 1:48 | |||
6 | 夏の日にようこそ! | 3:59 | サエキけんぞう | サエキけんぞう | |
7 | ジャンボカメラにどんと来い! | 0:30 | バカボン鈴木 | バカボン鈴木 | |
8 | 明日はたぶん大丈夫 | 2:46 | 窪田晴男 | サエキけんぞう | |
9 | 修羅場にようこそ! | 4:49 | 窪田晴男 | ||
10 | 蒸し風呂と脳と他人 | 2:05 | |||
11 | ダークサイドについてきて | 4:09 | サエキけんぞう | 牧野由依 | |
12 | ようこそ!ひとりぼっち | 5:24 | サエキけんぞう | ||
13 | 陰謀は夜明けに笑う | 3:13 | |||
14 | 夜はフワリ風はヒラリ | 3:15 | バカボン鈴木 | ||
15 | 大丈夫コール | 1:01 | 窪田晴男 |
2006年のGONZO製作、滝本竜彦小説原作のアニメ「NHKにようこそ!」。
ニート経験を巧みに使ったニートを全力でネタにする姿勢が印象深い作品である。
とにかく陰鬱とした思考が世界に渦巻いており、サントラ含めたあらゆる素材にそれが影響している。
音楽プロデュースはなんと8、90年代にその存在感を知らしめたユニット・パール兄弟。
メンバーは昨今各々でアニメ音楽とも関わりが増えているが、パール兄弟としてのアニメとの関わりは2013年現在今作のみ。
聞こえてくるコンセプトはとにかく「躁鬱」「宗教」「むき出しの感情」「ストレス」といったようなワードである。
強烈極まりないダウナー歌詞に対して、アッパー過ぎなものや激しいパンクロックの伴奏を付けてくる。
テクノはあまり使わず、パンクロックやフォークなどがメインの演奏になっているが、それにしても歌詞が凄い。
代表的なのは2曲目「いかすぜ!ポジティブ・シンキング」。
2枚目で参加している高浪敬太郎氏を彷彿とさせる渋谷系のポップサウンドなのだが、見れば分かるように歌詞は完全に胡散臭い宗教ソングのそれである。
「世界は僕を殴りにくる」「君に崩えホえ」は1stシングル「鉄カブトの女」を思い出させるパンクロック。
この流れるような勢い任せの歌唱とオーソドックスながらもアンバランスな激しい演奏は正しくパール兄弟。 また、「ダークサイドについてきて」はヒロイン・岬役の牧野由依氏による歌唱。
窪田晴男氏によるパール兄弟節全開の躁鬱音楽と牧野由依氏の儚げな声が、「岬のキャラソン」感をより盛り立てていて楽しい。
もしかするとこのアンバランス感が肌に合わない人もいるだろうが、そういった危うさこそが今作を名盤たらしめていると言える。
収録時間の短さが全く気にならない熱量を持ったアルバムである。
吉田隆彦氏の強烈なジャケットを目にしたならば是非手に取ってみよう。そろそろプレミア化しそうな気配がする。
ニート経験を巧みに使ったニートを全力でネタにする姿勢が印象深い作品である。
とにかく陰鬱とした思考が世界に渦巻いており、サントラ含めたあらゆる素材にそれが影響している。
音楽プロデュースはなんと8、90年代にその存在感を知らしめたユニット・パール兄弟。
メンバーは昨今各々でアニメ音楽とも関わりが増えているが、パール兄弟としてのアニメとの関わりは2013年現在今作のみ。
聞こえてくるコンセプトはとにかく「躁鬱」「宗教」「むき出しの感情」「ストレス」といったようなワードである。
強烈極まりないダウナー歌詞に対して、アッパー過ぎなものや激しいパンクロックの伴奏を付けてくる。
テクノはあまり使わず、パンクロックやフォークなどがメインの演奏になっているが、それにしても歌詞が凄い。
代表的なのは2曲目「いかすぜ!ポジティブ・シンキング」。
2枚目で参加している高浪敬太郎氏を彷彿とさせる渋谷系のポップサウンドなのだが、見れば分かるように歌詞は完全に胡散臭い宗教ソングのそれである。
「世界は僕を殴りにくる」「君に崩えホえ」は1stシングル「鉄カブトの女」を思い出させるパンクロック。
この流れるような勢い任せの歌唱とオーソドックスながらもアンバランスな激しい演奏は正しくパール兄弟。 また、「ダークサイドについてきて」はヒロイン・岬役の牧野由依氏による歌唱。
窪田晴男氏によるパール兄弟節全開の躁鬱音楽と牧野由依氏の儚げな声が、「岬のキャラソン」感をより盛り立てていて楽しい。
もしかするとこのアンバランス感が肌に合わない人もいるだろうが、そういった危うさこそが今作を名盤たらしめていると言える。
収録時間の短さが全く気にならない熱量を持ったアルバムである。
吉田隆彦氏の強烈なジャケットを目にしたならば是非手に取ってみよう。そろそろプレミア化しそうな気配がする。