『Phantom~Requiem for the Phantom~』オリジナルサウンドトラック Vol.1

『Phantom~Requiem for the Phantom~』オリジナルサウンドトラック Vol.1

オススメ度 ★★☆☆☆

発売:2009年7月8日 収録時間:77分 定価:3000円 レーベル:ランティス



TVアニメでリブートされたニトロプラスの「Phantom」。
真下耕一監督、アリプロときたら次はかじ……と思ったら以外にも七瀬光氏だった。
「Phantom」らしさのために全体の雰囲気はかなり暗め。
しかしそのチョイスが裏目に出てるような気がしないでもない。


N0.曲名時間作曲編曲作詞
1Requiem for the Phantom part I3:14七瀬光
2Struggle of zero2:39
3ASSASSIN2:15
4Blissout2:16
5To kill or Not to kill2:31
6Haste and pursuit2:21
7Canzone of death part Ⅱ3:05
8To love or Not to love2:30
9成功の甘き代償2:12
10Ecstasy of killing2:31
11レザボア・シティー2:06
12Requiem for the Phantom part Ⅱ3:15
13Another Canzone of death1:21
14Requiem last2:16
15殺しのパーフェクトゲーム1:10
16Barren wilderness2:12
17Chaser2:05
18Requiem for the Phantom part Ⅲ1:24
19Emptiness2:40
20Perfect game2:13
21Hell of a girl2:13
22Watchdog’s Oci Ciornie2:19
23やるせない吐息2:29
24Whisper of meadow2:30
25雨の捨て猫2:24
26Canzone of death part Ⅲ2:52
27清らかな輝きと希望2:35
28バスタブの中のナイフ2:38
29Stranger in the home2:23
30亡霊2:41
31Canzone of death part I2:28
32KARMA(TVedit)1:33KOKIA七瀬光KOKIA
33地獄の門(TVedit)1:31片倉三起也 宝野アリカALI PROJECT
 OVA版の惨劇から5年、ニトロプラス10周年記念に企画されたTVアニメ版「Phantom」。
 それが「Phantom~Requiem for the Phantom~」監督は真下耕一氏。
 結果的にTV版も一筋縄では感想を言えない作品となったが、前回を思えばなんてことはない。

 真下監督、アリプロときて、音楽は梶浦氏か、はたまたZIZZか……?と思いきや、まさかの七瀬光氏。
 七瀬光氏=伊藤真澄氏といえば優しいアコースティックか、仰々しく激しいオケという印象。
 しかし今作の雰囲気はかなり暗く、ダウナー曲の割合で言えば原作より多いかもわからない。

 打ち込みのサウンドとストリングスがメインと感じられる。
 サブにアコギ、合唱やブラスなどが使われている。
 「Ecstasy of killing」はPVでも使われたが、決め曲というには迫力不足なのが否めない。
 原作サントラのようにハードボイルドさが強いかと言われると、やはりその点もそこそこ。
 タイトルに相応しいような、弦楽による「レクイエム」が放たれているかというと、そこも断言し難い。
 実際には細かい演出基盤があるのだろうが「陰鬱さ」という方向以外が曖昧なように聞こえてしまう。
 個々の楽曲の出来も突出はしていないので「どういうアルバムか」を言葉に出来ないのが大きな弱みだ。

 レクイエム、鬱々しさというパーツそれぞれは魅力的であり、惜しいなと思える部分も多い。
 だが今作を一枚薦めるのに言葉に困ってしまうのが現状だ。
 正直なところ音楽としてはOVA版の方が魅力的に感じられるというのもある。
 イラストは佐々木睦美。デザインはOverDriveDesign。

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