プリティーリズム・レインボーライブ プリズム☆ミュージックコレクション

プリティーリズム・レインボーライブ プリズム☆ミュージックコレクション

オススメ度 ★★★★★

発売:2014年4月23日 収録時間:149分 定価:3240円 レーベル:エイベックス・エンタテインメント



プリティーリズムシリーズ第三作「レインボーライブ」のサウンドトラック。
これまでのシリーズと同じく長岡成貢氏が音楽を担当している。
「プリティーリズム」としては実質最終作と言っていいので、集大成的なサントラであり、
仕様にそこそこ文句がある以外の質は完璧である。


N0.Disc 1 曲名時間作曲編曲作詞
1ハート♥イロ♥トリドリ~ム3:30山原一浩三重野瞳彩瀬なる(加藤英美里)
2BT37.53:25涼野いと(小松未可子)
3Sweet time Cooking magic~胸ペコなんです私って~3:46福原あん(芹澤優)
4Get music!3:33蓮城寺べる(戸松遥)
5Vanity♥colon3:17小鳥遊おとは(後藤沙緒里)
6Blowin’ in the Mind3:17森園わかな(内田真礼)
7gift4:45斉藤恒芳りんね(佐倉綾音)
8nth color4:48天羽ジュネ(宍戸留美)
9Reboot4:41山原一浩神浜コウジ(柿原徹也)
10pride3:28速水ヒロ(前野智昭)
11FREEDOM3:46仁科カヅキ(増田俊樹)
12EZ DO DANCE-DJ.COO ver.-4:18小室哲哉michitomo小室哲哉DJ.COO(森久保祥太郎)
13Rosette Nebula3:54山原一浩三重野瞳ベルローズ
14どしゃぶりHAPPY!4:27ハッピーレイン♪
15cherry-picking days3:45福原あん(芹澤優)&森園わかな(内田真礼)
16ALIVE-TV mix ver.-4:55涼野いと(小松未可子)&小鳥遊おとは(後藤沙緒里)
17Little Wing&Beautiful Pride3:46彩瀬なる(加藤英美里)&蓮城寺べる(戸松遥)
18SEVENDAYS LOVE, SEVENDAYS FRIEND6:09斉藤恒芳りんね(佐倉綾音)&天羽ジュネ(宍戸留美)
N0.Disc 2 曲名時間作・編曲
1レインボーライブ(メインテーマ)1:50長岡成貢
2ハピなるな朝1:58
3校庭のリンク1:57
4夢がやってきた1:45
5心はでっかい太平洋!1:42
6プリズムショーの世界へようこそ!1:43
7コスチューム・チェンジ1:39
8希望を抱いて1:47
9七色ハートの物語0:35
10メチャウマなスイーツ、めしあがれ!1:33
11夕暮れの公園1:46
12ケーキ作りはてんてこ舞い1:46
13不思議な少女2:07
14過去を引きずって1:53
15お昼休みの屋上1:38
16対立1:56
17微妙な関係1:41
18プリズムストーン・オープン1:43
19うまく行かない2:52
20華やかなディアクラウン1:52
21困った事態1:41
22大盛況のプリズムストーン2:35
23DJ.COOのキラデコ・トレーラー2:03
24想い出のピアノ1:48
25仲直り1:33
26言いがかり1:44
27ストリート・ボーイズ&ガールズ1:50
28コウジの過去1:38
29悪だくみ1:39
30べるのバイオリン演奏曲0:53
31天使のはしご2:13
32謎の行動2:17
33おとはのプリズムライブ特訓2:10
34愛はすぐそばに2:06
35切ない想い出2:15
36仲違い2:04
37幸せな時間2:34
38許してあげるニャ!2:09
39新たなる友情1:30
40きらめくプリズムスタァ2:10
 菱田正和監督のプリティーリズム三部最終作「レインボーライブ」完結。
 4クール、一年間という枠をフルに活用した2014年屈指の傑作と断言していい。
 劇判担当はこれまでのシリーズと同じく長岡成貢氏。音響監督も長崎行男氏である。

 大まかなBGMの方向性はこれまでのシリーズと変わらず、延長線のようなスタイル。
 長崎行男氏の発注はいつも「オーケストラを基調とした映画音楽を目指す」というのが定番で、プリティーリズムシリーズの音楽はいつも朝キッズアニメ音楽と映画音楽の狭間を行く。

 仕様も基本的にはこれまでのシリーズと変わらない。一枚目にはボーカル曲が収録。
 しかし本作はシリーズでも最も挿入歌が多いため、収録漏れとなった曲が多い。
 OP曲4つ、ED曲4つ、「BOY MEETS GIRL-Prism Boys ver-.」が未収録となったが、それでも余りある魅力を放つのが斉藤恒芳氏作曲の追加2曲だ。
 斉藤恒芳氏といえば「ファフナー」劇判作曲などがアニメでの目立つ活動だが、本作でのボーカル曲作曲は「レイトン教授と永遠の歌姫」主題歌の路線である。
 オペラテイストを盛り込み、宍戸留美ボイスでの貫録は、コレのために本作を買ってもいいと思える程。
 斉藤氏のオーケストラ調の編曲に対し、TOKIOの楽曲提供も行った山原一浩氏のバンドアイドルソング楽曲は、「gift」共々、山原一浩氏作曲と斉藤恒芳氏作曲の質の違いとして面白く表現されている。

 ディスク2もこれまでのサントラと同じくBGM集となっている。
 前置きとして、ここに大いなる本作の欠点があるのだが、なんとプリズムライブ楽曲は全て未収録。
 それを加味した上で、本作は良い曲が揃っている良盤であることを明記する。
 朝キッズアニメである限り、ある程度記号的な音楽作りをすることからは逃れられないのだが、本作はそのギリギリの範囲を行く。その上で映画的なエモーショナルさを盛り込んでいくのである。
 特に印象的なのはあざとく感動させて来るトラック。「愛はすぐそばに」「夕暮れの公園」などは、使われたシーンはほぼ全て名シーンと言っても過言ではない。メロディと楽器の印象を両方残せる名トラックだ。
 キッズアニメとしての枠を飛び越えて、いちアニメサントラとして非常に効果的かつレベルが高い。

 未収録が非常に多く、ファンから不満が出ることが避けられない一枚になってしまったものの、それでも魅力を放つ新規トラックが価値を保ってくる名盤。
 正直この枠では語り切れないほど言いたいことが多い作品なので、別の機会に吐き出したいところ。
 収録曲以外の難点としては、ムック本に長岡氏、長崎氏のコメントが掲載されてしまってるために、これまでのシリーズには掲載されていたスタッフコメントがないこと。
 また、デザイナーなどの表記も見当たらず、歌詞カードで圧迫されてしまっているギリギリさが伺える。

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