翠星のガルガンティア オリジナルサウンドトラック
翠星のガルガンティア オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2013年6月26日 収録時間:112分 定価:3200円 レーベル:ランティス
虚淵玄が手掛けるまどマギ以降のテレビアニメとして話題になった「翠星のガルガンティア」。
音楽を担当したのは映画ドラマでの仕事が著名な岩代太郎氏。
東京フィルを用いた、メロディアスで壮大なオケと、多国籍な民俗音楽が本作のテイストとなっている。
近年少ない素直なフルオケなテレビアニメ音楽。
N0. | Disc 1 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | ようこそ!ガルガンティアへ | 2:24 | 岩代太郎 |
2 | 明日に捧げる聖戦 | 2:11 | |
3 | 前の前に進め | 2:26 | |
4 | 汚れなき祈りと共に | 2:12 | |
5 | 難航の重圧下 | 2:16 | |
6 | 母なる海に | 2:09 | |
7 | 戦い、さらなる闘い | 2:29 | |
8 | 我、虚空の将なり | 2:19 | |
9 | 宿敵難敵強敵 | 2:13 | |
10 | 疾走の船団 | 2:28 | |
11 | 思慕記 | 2:31 | |
12 | 潜思の輪郭 | 2:24 | |
13 | 高まる決意 | 2:01 | |
14 | 新たなる暁光 | 2:20 | |
15 | 脅威と敵陣の狭間で | 2:02 | |
16 | 反撃からの起死回生 | 2:14 | |
17 | 進撃攻撃追撃 | 2:16 | |
18 | 急襲来襲敵襲 | 2:19 | |
19 | 海風よ、海原よ | 2:12 | |
20 | 悲哀悲愴悲劇 | 2:31 | |
21 | 抗戦準備令 | 2:09 | |
22 | 群敵の陣 | 2:01 | |
23 | 風波が舞う | 2:22 | |
24 | 予兆前兆 | 2:04 | |
25 | 逃避航行 | 1:51 | |
26 | 理想郷夢想郷 | 2:05 | |
27 | 出撃快進 | 2:14 | |
28 | 愛しき日々の光と風と海 | 2:01 | |
29 | 心深き乙女のままに | 2:15 |
N0. | Disc 2 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | 帆走の船団 | 2:23 | 岩代太郎 |
2 | 洗濯日和 | 2:09 | |
3 | 日々、人々 | 2:06 | |
4 | 祝・大漁 | 2:15 | |
5 | 祝祭幻舞 | 1:36 | |
6 | 少女の瞳子 | 2:21 | |
7 | 閉ざされた真実の扉 | 2:26 | |
8 | 夕闇の刻印 | 2:16 | |
9 | 迷宮幻郷ノ図 | 2:35 | |
10 | 無頼流麗 | 2:13 | |
11 | 祝宴の幕切れ | 1:57 | |
12 | 限りなく透明な時間 | 2:33 | |
13 | 童景抄 | 2:11 | |
14 | 黄昏の調べ | 2:09 | |
15 | 夕凪 | 2:14 | |
16 | 心深き乙女のままに(オカリナ編) | 1:48 | |
17 | 悲しみの波紋 | 2:51 | |
18 | 孤独の向こう側 | 2:38 | |
19 | ガルガンティアよ、永遠に | 2:24 | |
20 | 祝祭乱舞 | 4:03 |
村田和也監督、虚淵玄脚本、そして岩代太郎音楽と話題てんこもりのスタッフだった「翠星のガルガンティア」。
ロボアニメかと思いきや蓋をあけてみれば骨子はハードSFだったという2013年春期の代表アニメ。
音楽の岩代太郎氏は映画やドラマでの作品が有名だが、テレビアニメは久しぶり。
なんと96年の「みどりのマキバオー」以来のテレビアニメ音楽なのである。 当人曰く「たまたま依頼が来なかっただけで、拒んでいたわけではない」とのこと。
今回の仕事は「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」での村田和也監督その他スタッフとの縁。
「ガルガンティア」の音楽は、作品内容に対して変化球が一切ない素直なテイスト。
東京フィルハーモニー管弦楽団を用いた「海・空」を思わせるオーケストラもあれば、劇中のビジュアルを反映した、アイリッシュやアジアンなど多国籍に振舞われる民俗音楽もある。 最初の一週こそ、もしやすると「なんだか特徴に欠けるな」となるかもしれないが、今作はそこからが魅力。
いわゆる「スルメ」音楽で、噛めば噛むほど味が出る。インパクトに欠ける分、そこが強い。
本編内容との兼ね合いか、そこから感じられるのは音楽で表現された「生命賛美」なのである。
生々しさすらも伴うニュアンスの「生命賛美」があるからこそ、あざとさも包括した穏やかなオケになる。
その結果がメインテーマ「ようこそ!ガルガンティア」やCMでも印象的な「心深き乙女のままに」なのである。
作中にオカリナ(に酷似した楽器?)が出るため、サントラでもオカリナや木管の音色が重要になっている。
民俗音楽ではケーナやサンポーニャが使用されていて、特に後者は今回演奏に参加した瀬木貴将しか国内氏での奏者がいないらしい。
また、アイリッシュ系でかき鳴らされるヴァイオリンは中西俊博氏によるものだったり、フルート奏者である旭孝氏によるオカリナや、岩代氏自身の手によるアコースティックピアノなど。
ソリストに関係する裏話がブックレットに少し掲載されているので読んでみてほしい。
上記の通りブックレットにはHPでも掲載されていた4Pにもわたる岩代氏へのインタビュー。
そしてとにかく海と空をフィーチャーした装丁には思わず気分が良くなる。
「ガルガンティア」を形成するすべての素材に対しての意気込みが感じられる良い仕事。
特徴のなさがネックになるかもしれないが、それでもこの素直な完成度は他の追随を許さない名盤である。
2013年のアニメ・オーケストラを代表する作品だと断言できる、とても良いアルバム。
アートワークはMiho Harada,Masaomi Yarita(OverDriveDesign)。
ロボアニメかと思いきや蓋をあけてみれば骨子はハードSFだったという2013年春期の代表アニメ。
音楽の岩代太郎氏は映画やドラマでの作品が有名だが、テレビアニメは久しぶり。
なんと96年の「みどりのマキバオー」以来のテレビアニメ音楽なのである。 当人曰く「たまたま依頼が来なかっただけで、拒んでいたわけではない」とのこと。
今回の仕事は「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」での村田和也監督その他スタッフとの縁。
「ガルガンティア」の音楽は、作品内容に対して変化球が一切ない素直なテイスト。
東京フィルハーモニー管弦楽団を用いた「海・空」を思わせるオーケストラもあれば、劇中のビジュアルを反映した、アイリッシュやアジアンなど多国籍に振舞われる民俗音楽もある。 最初の一週こそ、もしやすると「なんだか特徴に欠けるな」となるかもしれないが、今作はそこからが魅力。
いわゆる「スルメ」音楽で、噛めば噛むほど味が出る。インパクトに欠ける分、そこが強い。
本編内容との兼ね合いか、そこから感じられるのは音楽で表現された「生命賛美」なのである。
生々しさすらも伴うニュアンスの「生命賛美」があるからこそ、あざとさも包括した穏やかなオケになる。
その結果がメインテーマ「ようこそ!ガルガンティア」やCMでも印象的な「心深き乙女のままに」なのである。
作中にオカリナ(に酷似した楽器?)が出るため、サントラでもオカリナや木管の音色が重要になっている。
民俗音楽ではケーナやサンポーニャが使用されていて、特に後者は今回演奏に参加した瀬木貴将しか国内氏での奏者がいないらしい。
また、アイリッシュ系でかき鳴らされるヴァイオリンは中西俊博氏によるものだったり、フルート奏者である旭孝氏によるオカリナや、岩代氏自身の手によるアコースティックピアノなど。
ソリストに関係する裏話がブックレットに少し掲載されているので読んでみてほしい。
上記の通りブックレットにはHPでも掲載されていた4Pにもわたる岩代氏へのインタビュー。
そしてとにかく海と空をフィーチャーした装丁には思わず気分が良くなる。
「ガルガンティア」を形成するすべての素材に対しての意気込みが感じられる良い仕事。
特徴のなさがネックになるかもしれないが、それでもこの素直な完成度は他の追随を許さない名盤である。
2013年のアニメ・オーケストラを代表する作品だと断言できる、とても良いアルバム。
アートワークはMiho Harada,Masaomi Yarita(OverDriveDesign)。