翠星のガルガンティア オリジナルサウンドトラック

翠星のガルガンティア オリジナルサウンドトラック

オススメ度 ★★★★★

発売:2011年6月1日 収録時間:74分 定価:3150円 レーベル:ポニーキャニオン


発売:2013年6月26日 収録時間:112分 定価:3200円 レーベル:ランティス



虚淵玄が手掛けるまどマギ以降のテレビアニメとして話題になった「翠星のガルガンティア」。
音楽を担当したのは映画ドラマでの仕事が著名な岩代太郎氏。
東京フィルを用いた、メロディアスで壮大なオケと、多国籍な民俗音楽が本作のテイストとなっている。
近年少ない素直なフルオケなテレビアニメ音楽。


N0.Disc 1 曲名時間作・編曲
1ようこそ!ガルガンティアへ2:24岩代太郎
2明日に捧げる聖戦2:11
3前の前に進め2:26
4汚れなき祈りと共に2:12
5難航の重圧下2:16
6母なる海に2:09
7戦い、さらなる闘い2:29
8我、虚空の将なり2:19
9宿敵難敵強敵2:13
10疾走の船団2:28
11思慕記2:31
12潜思の輪郭2:24
13高まる決意2:01
14新たなる暁光2:20
15脅威と敵陣の狭間で2:02
16反撃からの起死回生2:14
17進撃攻撃追撃2:16
18急襲来襲敵襲2:19
19海風よ、海原よ2:12
20悲哀悲愴悲劇2:31
21抗戦準備令2:09
22群敵の陣2:01
23風波が舞う2:22
24予兆前兆2:04
25逃避航行1:51
26理想郷夢想郷2:05
27出撃快進2:14
28愛しき日々の光と風と海2:01
29心深き乙女のままに2:15
N0.Disc 2 曲名時間作・編曲
1帆走の船団2:23岩代太郎
2洗濯日和2:09
3日々、人々2:06
4祝・大漁2:15
5祝祭幻舞1:36
6少女の瞳子2:21
7閉ざされた真実の扉2:26
8夕闇の刻印2:16
9迷宮幻郷ノ図2:35
10無頼流麗2:13
11祝宴の幕切れ1:57
12限りなく透明な時間2:33
13童景抄2:11
14黄昏の調べ2:09
15夕凪2:14
16心深き乙女のままに(オカリナ編)1:48
17悲しみの波紋2:51
18孤独の向こう側2:38
19ガルガンティアよ、永遠に2:24
20祝祭乱舞4:03
 村田和也監督、虚淵玄脚本、そして岩代太郎音楽と話題てんこもりのスタッフだった「翠星のガルガンティア」。
 ロボアニメかと思いきや蓋をあけてみれば骨子はハードSFだったという2013年春期の代表アニメ。

 
 音楽の岩代太郎氏は映画やドラマでの作品が有名だが、テレビアニメは久しぶり。
 なんと96年の「みどりのマキバオー」以来のテレビアニメ音楽なのである。  当人曰く「たまたま依頼が来なかっただけで、拒んでいたわけではない」とのこと。
 今回の仕事は「鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星」での村田和也監督その他スタッフとの縁。

 
 「ガルガンティア」の音楽は、作品内容に対して変化球が一切ない素直なテイスト。
 東京フィルハーモニー管弦楽団を用いた「海・空」を思わせるオーケストラもあれば、劇中のビジュアルを反映した、アイリッシュやアジアンなど多国籍に振舞われる民俗音楽もある。  最初の一週こそ、もしやすると「なんだか特徴に欠けるな」となるかもしれないが、今作はそこからが魅力。
 いわゆる「スルメ」音楽で、噛めば噛むほど味が出る。インパクトに欠ける分、そこが強い。
 本編内容との兼ね合いか、そこから感じられるのは音楽で表現された「生命賛美」なのである。
 生々しさすらも伴うニュアンスの「生命賛美」があるからこそ、あざとさも包括した穏やかなオケになる。
 その結果がメインテーマ「ようこそ!ガルガンティア」やCMでも印象的な「心深き乙女のままに」なのである。

 
 作中にオカリナ(に酷似した楽器?)が出るため、サントラでもオカリナや木管の音色が重要になっている。
 民俗音楽ではケーナやサンポーニャが使用されていて、特に後者は今回演奏に参加した瀬木貴将しか国内氏での奏者がいないらしい。
また、アイリッシュ系でかき鳴らされるヴァイオリンは中西俊博氏によるものだったり、フルート奏者である旭孝氏によるオカリナや、岩代氏自身の手によるアコースティックピアノなど。
 ソリストに関係する裏話がブックレットに少し掲載されているので読んでみてほしい。

 
 上記の通りブックレットにはHPでも掲載されていた4Pにもわたる岩代氏へのインタビュー。
 そしてとにかく海と空をフィーチャーした装丁には思わず気分が良くなる。
 「ガルガンティア」を形成するすべての素材に対しての意気込みが感じられる良い仕事。
 特徴のなさがネックになるかもしれないが、それでもこの素直な完成度は他の追随を許さない名盤である。
 2013年のアニメ・オーケストラを代表する作品だと断言できる、とても良いアルバム。
 アートワークはMiho Harada,Masaomi Yarita(OverDriveDesign)。

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