TRIGUN -Badlands Rumble- O.S.T.

TRIGUN -Badlands Rumble- O.S.T.

オススメ度 ★★★★★

発売:2010年4月21日 収録時間:69分 定価:2800円 レーベル:flying DOG



アニメ終了より12年目、「トライガン」スタッフ再集結。
つまり音楽だって今堀恒雄氏なのである。
プログレ、テクノ、ラテンと12年経っても質は全く落ちない。
そして待望の新バージョン、ロングバージョンの「H.T.」が。


N0.曲名時間作・編曲
1風が止んだ時0:54今堀恒雄
2Badlands rendez-vous2:30
3don’t take the Last Donut1:20
4blank1:50
5大悪党1:46
6sandsteam2:39
7she is not sweet1:35
8the Stampede1:23
9トマクン3:11
10we are in a jam1:03
11an unsafe stamp maniac1:13
12a gentle Death2:12
13empty smile1:39
14time to say goodbye0:58
15a grain of sand in sandwich1:25
16DICE for life1:31
17good men or bad?4:03
18meet me in Macca city0:54
19in the early morning light1:38
20snatch!snatch!snatch!2:19
21you’ve blown it over the sands1:54
22リトルアメリア1:57
23悪運0:58
24an old public house2:38
25ラッキー★セブン0:42
26get even2:28
27parttime SP1:16
28the grandstand player2:18
29termination0:49
30that was then3:04
31white lies2:25
32lovely calamities4:31
33H.T. in “Badlands Rumble”3:06
 内藤泰弘氏原作の、海外でも根強い人気を持つ「トライガン」。
 そのアニメ版から12年、あのヒューマノイド・タイフーンが帰ってきた。
 アニメ版メインスタッフ再集結による外伝映画「Badlands Rumble」だ。

 そしてやっぱり今堀恒雄氏も帰ってきた。
 映画音楽なのでテレビ版よりも映像に合わせた進行になってはいるものの、ラテンサンプリング、ジャーマンなテクノ、そしてティポグラフィカなプログレに、一切の質の低下や歪みは見られない。
 本編のシナリオとは隔離されているので、「明るいヴァッシュ」を描く分、音楽のノリもグイグイ引っ張られてラテンがより強まってすらいる印象だ。
 まさに「ラブ&ピース」。楽しくなってくるノリの良さ。

 そしてファンたちが気になるのは「H.T. in “Badlands Rumble”」の存在だろう。
 テレビ版OPである「H.T」のロングバージョンはリミックスしか存在しなかったが、本作の曲はストレートなアレンジでの完全なる新「H.T」、いやフルバージョンとも言える。
 間奏部分で聴けるピロピロ今堀ギターは涎モノだ。
 惜しむらくは映画本編でこの曲が使用されないことであるが、「H.T」のメロを用いた「the Stampede」が非常に美味しく使われていたので良しとしよう。

 アルバム、一曲としてはテレビ版から証明されてるようにただの今堀氏による良盤。
 そしてテレビより映像に合わせて作られてるだけありBGMとしても一級品。
 「サントラ」というジャンルの一種の極みでもある。
 これを傑作と呼ばずにはいられない。見ても見てなくても薦められる「サントラ」。
 ジャケットイラストは原作者・内藤泰弘氏本人。

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