TVアニメ『ウィッチクラフトワークス』サウンドトラック
TVアニメ『ウィッチクラフトワークス』サウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2014年5月21日 収録時間:133分 定価:3564円 レーベル:ランティス
水島努式のはっちゃけEDが話題を呼んだ「ウィッチクラフトワークス」。
以降の活躍が目覚ましいTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDが劇判を担当する。
「クラフトワーク」だからテクノユニットを呼んだ!という訳でもなく、
むしろYMOを意識したハイレベルなバラエティに溢れるアルバム。
No. | Disc 1 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 |
1 | ウィッチクラフトワークスメインテーマ | 2:39 | 石川智久 | |
2 | 姫様 | 1:36 | 松井洋平 | 松井洋平、石川智久 |
3 | 憂鬱に、そしてやさしく | 1:50 | 石川智久 | |
4 | 晴れ時々校舎 | 1:43 | ||
5 | 紙の白ウサギ騎士団 | 1:47 | ||
6 | 混沌の迷宮 | 1:37 | 松井洋平 | |
7 | 強襲 | 1:45 | よしうらけんじ | よしうらけんじ、石川智久 |
8 | カフェ・ル・グラン・グリモワール | 1:48 | 石川智久 | |
9 | 沈黙の坂 | 1:42 | 松井洋平、石川智久 | 石川智久 |
10 | ドラゴントゥース | 1:38 | フジムラトヲル | |
11 | ファイアスターター | 2:08 | 松井洋平 | 松井洋平、石川智久 |
12 | 漫ろな悩める心 | 1:42 | 石川智久 | |
13 | クロノワールシュヴァルツ・シックス | 2:07 | 松井洋平 | 松井洋平、石川智久 |
14 | 終末を看取る者 | 1:43 | フジムラトヲル | 松井洋平、石川智久 |
15 | 浮遊 | 2:16 | フジムラトヲル、石川智久 | |
16 | 穏やかに | 2:56 | 石川智久 | |
17 | 巨大なモノたち | 2:16 | よしうらけんじ、石川智久 | |
18 | 混乱 | 1:44 | フジムラトヲル | |
19 | 追憶 | 2:08 | ||
20 | メデューサ | 1:14 | 松井洋平、石川智久 | |
21 | 永却の不協 | 1:40 | フジムラトヲル、松井洋平、石川智久 | |
22 | ヌースの海域 | 1:46 | フジムラトヲル | |
23 | 自由への業火 | 1:38 | 松井洋平、石川智久 | 松井洋平 |
24 | 憂鬱 | 2:22 | 石川智久 | |
25 | 愛の逃避行 | 1:41 | フジムラトヲル、石川智久 | |
26 | 風の想い出 | 3:22 | 石川智久 | |
27 | 「…見つけた。」 | 2:01 | 松井洋平、石川智久 | 石川智久 |
28 | 彷徨う記憶 | 1:42 | フジムラトヲル | フジムラトヲル、松井洋平、石川智久 |
29 | 終わりの魔女 | 1:59 | ||
30 | 原始の蝶 | 1:47 | フジムラトヲル、石川智久 | |
31 | 決然 | 1:44 | 石川智久 | |
32 | エヴァーミリオン | 1:37 | ||
33 | ノブレス・オブリージュ | 3:16 | ||
34 | ヴァルプルギスの夜 | 4:14 | ||
35 | 愛と死の契約 | 2:14 |
No. | Disc 2 曲名 | 時間 | 作曲 | 編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | 予告 | 0:19 | 石川智久 | |||
2 | 奇妙な現実 | 1:40 | ||||
3 | 今、そこにある日々 | 1:30 | 松井洋平 | |||
4 | 明日から本気出す | 1:15 | ||||
5 | 無邪気なバイオレンス | 1:20 | ||||
6 | 最強の証明 | 1:37 | よしうらけんじ、 フジムラトヲル、 松井洋平 | よしうらけんじ、 松井洋平、 石川智久 | ||
7 | 集え! KMM団 | 1:34 | 川野勝広、松井洋平 | |||
8 | 君への贈り物 | 1:42 | フジムラトヲル | |||
9 | 変わらない日々 | 1:42 | ||||
10 | 若葉のころ | 1:37 | フジムラトヲル、石川智久 | |||
11 | 妹は『正義』 | 1:43 | 松井洋平 | 松井洋平、石川智久 | ||
12 | 策謀の交差 | 1:34 | ||||
13 | 憂鬱 | 2:22 | 石川智久 | |||
14 | 魔女の夜 | 1:46 | ||||
15 | テクニカルチャ― | 4:41 | 松井洋平、石川智久 | TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND | ||
16 | シンプリシティ | 4:13 | ||||
17 | 終末を看取る者 | 4:28 | フジムラトヲル | |||
18 | 彷徨う雪 | 5:05 | ||||
19 | 視聴活動 | 3:51 | TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND | |||
20 | 土曜の夜は魔女の生きがい フィーチャリング 松岡英明 | 3:55 | 松岡英明、 TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND | 松岡英明 | ||
21 | ウィッチ☆アクティビティ[THE MIX] | 4:29 | kensuke ushio | |||
22 | ウィッチ☆アクティビティ [k]momimi NON STOP remix | 5:28 | TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND | |||
23 | divine intervention(TV SIZE) | 1:32 | 佐藤純一 | fhána | 林英樹 | fhána |
24 | ウィッチ☆アクティビティ(TV SIZE) | 1:31 | TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND | KMM団 |
水薙竜氏がgood!アフタヌーンで連載する「ウィッチクラフトワークス」のアニメ化。
超売れっ子監督の水島努氏が携わり、コメディとややこしい設定を見事に処理した。
そしてED「ウィッチ☆アクティビティ」のテンションとその強烈な映像が話題になる。
しかもそのシングルジャケットは「クラフトワーク」のパロディであった……。
劇伴担当はEDの作詞作曲も担当したテクノユニット・TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。
アニメ劇伴を今までも担当した石川智久氏や、フジムラトヲル氏、松井洋平氏を中心としており、ユニットでアニメ劇判をまるまる担当するのはこれが始めてである。
EDジャケットネタのように「クラフトワーク」というキーワードやユニットの特性からして、全曲まるまるテクノトランスでまとめてくるかと思っていたがまるでそんなことはなく、むしろ「魔女」「魔法」のキーワードを中心にバラエティに飛んだジャンルを集めている。
生音ではないとはいえかなりこだわってチューンされたオーケストラサウンド、ポップス、エレクトロニカと意図的に劇伴っぽさを醸し出そうと計画されており、しかしそれが捨て曲にもならないようにテクノユニットとしての色で染めたむしろとっつきづらいくらいのマニアックさに仕上がっている。
まさしくサンプリングシンセによる「魔法の創造」といったところだろうか、バラエティサントラでありながらシンセの魅力という一本の芯がそこにある。
本編のテンポがいいので聞き取りづらいだろうが、その他のアニメではあまり聞けない雰囲気なので、本作を気に入ってる人は是非一度サントラをどっぷり聞いてみることをオススメする。
松井氏がギャグ・フジムラ氏がエレクトロニカ、石川氏がシリアスと分かりやすい分担ができていることや、以外にもメインテーマメロディがアルバムに散りばめられており、マニアックさを緩和しているバランス感覚も良い。
結果、肝心のテクノ・エレクトロニカはクラフトワークというよりも完全にYMOオマージュと化しているのは面白いところ。
とはいえ「終末を看取る者」のようなクラフトワークオマージュもかなり完成度が高いので必聴。
「ウィッチ☆アクティビティ」をおっさん三人で歌えるように、とした「視聴活動」や、EDシングルB面(挿入歌)の「Saturday Night Witches」の男性版「土曜の夜は魔女の生きがい」も名アレンジだ。
特典に頼らない133分の大ボリューム、サンプリングシンセの魔法、マニアックとキャッチーの新解釈といった感覚。
革新的とまで言う気はないが、生音やスタイリッシュさに頼らずにコメディ作品の音楽を突き詰める方法論である。「踊らないテクノ」の可能性を十二分に堪能していただきたい。
ブックレットにはメインメンバーの3人のコメントや、シンセ解説などが掲載。ジャケットイラストは冷水由紀絵氏。デザインは草野剛氏。
超売れっ子監督の水島努氏が携わり、コメディとややこしい設定を見事に処理した。
そしてED「ウィッチ☆アクティビティ」のテンションとその強烈な映像が話題になる。
しかもそのシングルジャケットは「クラフトワーク」のパロディであった……。
劇伴担当はEDの作詞作曲も担当したテクノユニット・TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND。
アニメ劇伴を今までも担当した石川智久氏や、フジムラトヲル氏、松井洋平氏を中心としており、ユニットでアニメ劇判をまるまる担当するのはこれが始めてである。
EDジャケットネタのように「クラフトワーク」というキーワードやユニットの特性からして、全曲まるまるテクノトランスでまとめてくるかと思っていたがまるでそんなことはなく、むしろ「魔女」「魔法」のキーワードを中心にバラエティに飛んだジャンルを集めている。
生音ではないとはいえかなりこだわってチューンされたオーケストラサウンド、ポップス、エレクトロニカと意図的に劇伴っぽさを醸し出そうと計画されており、しかしそれが捨て曲にもならないようにテクノユニットとしての色で染めたむしろとっつきづらいくらいのマニアックさに仕上がっている。
まさしくサンプリングシンセによる「魔法の創造」といったところだろうか、バラエティサントラでありながらシンセの魅力という一本の芯がそこにある。
本編のテンポがいいので聞き取りづらいだろうが、その他のアニメではあまり聞けない雰囲気なので、本作を気に入ってる人は是非一度サントラをどっぷり聞いてみることをオススメする。
松井氏がギャグ・フジムラ氏がエレクトロニカ、石川氏がシリアスと分かりやすい分担ができていることや、以外にもメインテーマメロディがアルバムに散りばめられており、マニアックさを緩和しているバランス感覚も良い。
結果、肝心のテクノ・エレクトロニカはクラフトワークというよりも完全にYMOオマージュと化しているのは面白いところ。
とはいえ「終末を看取る者」のようなクラフトワークオマージュもかなり完成度が高いので必聴。
「ウィッチ☆アクティビティ」をおっさん三人で歌えるように、とした「視聴活動」や、EDシングルB面(挿入歌)の「Saturday Night Witches」の男性版「土曜の夜は魔女の生きがい」も名アレンジだ。
特典に頼らない133分の大ボリューム、サンプリングシンセの魔法、マニアックとキャッチーの新解釈といった感覚。
革新的とまで言う気はないが、生音やスタイリッシュさに頼らずにコメディ作品の音楽を突き詰める方法論である。「踊らないテクノ」の可能性を十二分に堪能していただきたい。
ブックレットにはメインメンバーの3人のコメントや、シンセ解説などが掲載。ジャケットイラストは冷水由紀絵氏。デザインは草野剛氏。