FINAL FANTASY Ⅵ ORIGINAL SOUND VERSION
FINAL FANTASY Ⅵ ORIGINAL SOUND VERSION
オススメ度 ★★★★★
発売:1994年3月25日(2004年10月1日再販) 収録時間:188分 定価:3800円 レーベル:ポリスター(再販はNTT出版)
スーパーファミコン末期のゲームとは得てして恐ろしい気合が入ってるもの。
ドラクエ6然り、本作もまたその例に漏れない。
今なお名曲とうたわれる曲も少なくないし、シリーズ初の3枚組で4000円を切るのも素晴らしい。
スーファミ最後のFFを、これで堪能してみましょう。
N0. | Disc 1 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | 予兆 | 4:14 | 植松伸夫 |
2 | 炭鉱都市 ナルシェ | 2:50 | |
3 | 目覚め | 1:43 | |
4 | ロックのテーマ | 2:01 | |
5 | 戦闘 | 2:01 | |
6 | 勝利のファンファーレ | 0:41 | |
7 | エドガー、マッシュのテーマ | 2:33 | |
8 | 魔導士 ケフカ | 2:44 | |
9 | 霊峰コルツ | 2:32 | |
10 | 反乱分子 | 2:44 | |
11 | シャドウのテーマ | 1:51 | |
12 | 帝国の進軍 | 1:57 | |
13 | カイエンのテーマ | 2:22 | |
14 | 許されざる者 | 1:23 | |
15 | 迷いの森 | 3:18 | |
16 | 魔列車 | 2:49 | |
17 | 獣ヶ原 | 2:18 | |
18 | ガウのテーマ | 1:50 | |
19 | 蛇の道 | 2:09 | |
20 | 街角の | 2:45 | |
21 | 戒厳令 | 2:28 | |
22 | セリスのテーマ | 2:53 | |
23 | 幻獣を守れ! | 2:00 | |
24 | 決戦 | 1:58 | |
25 | メタモルフォーゼ | 1:26 |
N0. | Disc 2 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | ティナのテーマ | 3:53 | 植松伸夫 |
2 | 運命のコイン | 3:15 | |
3 | テクノdeチョコボ | 1:34 | |
4 | 永遠に、レイチェル | 2:28 | |
5 | スラム・シャッフル | 2:21 | |
6 | スピナッチ・ラグ | 2:15 | |
7 | 序曲 | 4:46 | |
8 | アリア | 3:58 | |
9 | 婚礼のワルツ~決闘 | 4:01 | |
10 | 大団円 | 3:17 | |
11 | セッツァーのテーマ | 1:55 | |
12 | ジョニー・C・バッド | 2:53 | |
13 | ガストラ帝国 | 3:14 | |
14 | 魔導研究所 | 2:29 | |
15 | 飛空艇ブラック・ジャック | 3:05 | |
16 | ん?? | 1:07 | |
17 | モグのテーマ | 1:55 | |
18 | ストラゴスのテーマ | 2:31 | |
19 | リルムのテーマ | 2:57 | |
20 | 幻獣界 | 2:38 |
N0. | Disc 3 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | 新大陸 | 2:27 | 植松伸夫 |
2 | 大破壊 | 1:43 | |
3 | 死闘 | 2:35 | |
4 | レスト・イン・ピース | 0:29 | |
5 | 死界 | 3:04 | |
6 | あの日から… | 2:15 | |
7 | 仲間を求めて | 2:56 | |
8 | ゴゴのテーマ | 2:10 | |
9 | 墓碑名 | 2:48 | |
10 | からくり屋敷 | 2:33 | |
11 | ウーマロのテーマ | 1:55 | |
12 | 狂信集団 | 1:48 | |
13 | 邪神の塔 | 2:49 | |
14 | 妖星乱舞 | 17:40 | |
15 | 蘇る緑 | 21:36 | |
16 | プレリュード | 2:21 |
スーパーファミコン最後の正規FF、それが「FINAL FANTASY Ⅵ」。
同時代のスーファミ末期のソフトがどれも驚異的なクオリティを見せつける中、今作もその完成度を際立たせていた。
植松伸夫渾身の3枚組。そして4000円を切るお得プライス。
スーファミの限界に挑んでいる本作、スチームパンクな世界観に対して、バロック的音楽をぶつけている印象。
そして映画的音楽による映画的演出が試みられてるのも特徴的。これがFFのターニングポイントになったと言ってもいいだろう。
何よりもそれを特徴づけるのがオペライベント。この音源でオペラを再現するだなんて、だれが想像し得ただろうか。
OPを飾るのが一曲目「予兆」である。オルガンとコーラスで怖がらせてから、アルペジオへ展開するまさに映画的な曲。
坂口Pは植松氏に「怖すぎないか?」と不安を伝えたそうだが、それでも強行したとのこと。
「FF6」は群像劇でもあり、それを象徴するかのようにキャラごとのテーマ曲が作られている。
例えば「ロックのテーマ」などは今作でも数少ないアッパーなテイストのメロディだし、「セッツァーのテーマ」は「墓碑名」のアレンジ元でもある。
そしてキャラクター・テーマが存在することが、ED「蘇る緑」につながっていくのである。
ちなみに「戦闘」を最後に、FF伝統の戦闘イントロが消滅する。これは植松氏自身限界を感じていたらしい。
今作の最大の聴きどころであるのが、Disc2の7曲目から10曲目までに紡がれる、前述のオペライベントの曲にほかならない。
劇中ではゲームディレクター・北瀬佳範氏による歌詞も展開される。音響や音量の変化なども非常に細かく、必見のイベントである。
「序曲」から「アリア」にかけて、「セリスのテーマ」のアレンジが含まれている。「アリア」は「エアリスのテーマ」じゃありません。念のため。
なんでも、最初のデモでは45分あったとかなんとか。植松氏、ノリノリである。
Disc3が魔大陸浮上後の終盤の曲が入った一枚になるが、これが名曲のオンパレードである。
語るに欠かせないのは「仲間を求めて」である。名曲と名高いこの曲の初披露となる「ダリルの墓」イベントは、今作の中ではオペラに勝るとも劣らない名イベント。
そして、ラストバトルを飾る「妖星乱舞」は、18分弱を消費するとんでもないプログレ感。
なぜこうなったのかというと、ラストバトルの段階ごとにメロディが変わる、という演出を作ろうとしたためである。
ラスボスでのそういった演出は今作がゲーム史上初めてだとかなんとかかんとか。
大体五楽章ほどで成り立っているプログレ・オーケストラ。これを説明するのは難しい。
ED「蘇る緑」は、ゲーム上のエピローグでキャラクターが次々に映りながら、それに合わせたキャラクター・テーマが展開される。
群像劇ならではの演出であり、それがこの曲に大きな感慨をもたらす。
そして各テーマが終わった瞬間に流れるFFメインテーマの感慨は、FF9ED曲にも匹敵する(と思う)。
ラストを締めるのはFFお馴染みのプレリュード。
スーファミ末期の超大作にふさわしい、素晴らしいBGMである。
ある種、植松氏自身の音楽も一区切りついた瞬間と言っても過言ではない?
プレイ済みは勿論のこと、植松音楽を語るには欠かせない一作。勿論、FFシリーズは大体欠かせないのだが。
ブックレットには植松氏と坂口Pの対談あり。
同時代のスーファミ末期のソフトがどれも驚異的なクオリティを見せつける中、今作もその完成度を際立たせていた。
植松伸夫渾身の3枚組。そして4000円を切るお得プライス。
スーファミの限界に挑んでいる本作、スチームパンクな世界観に対して、バロック的音楽をぶつけている印象。
そして映画的音楽による映画的演出が試みられてるのも特徴的。これがFFのターニングポイントになったと言ってもいいだろう。
何よりもそれを特徴づけるのがオペライベント。この音源でオペラを再現するだなんて、だれが想像し得ただろうか。
OPを飾るのが一曲目「予兆」である。オルガンとコーラスで怖がらせてから、アルペジオへ展開するまさに映画的な曲。
坂口Pは植松氏に「怖すぎないか?」と不安を伝えたそうだが、それでも強行したとのこと。
「FF6」は群像劇でもあり、それを象徴するかのようにキャラごとのテーマ曲が作られている。
例えば「ロックのテーマ」などは今作でも数少ないアッパーなテイストのメロディだし、「セッツァーのテーマ」は「墓碑名」のアレンジ元でもある。
そしてキャラクター・テーマが存在することが、ED「蘇る緑」につながっていくのである。
ちなみに「戦闘」を最後に、FF伝統の戦闘イントロが消滅する。これは植松氏自身限界を感じていたらしい。
今作の最大の聴きどころであるのが、Disc2の7曲目から10曲目までに紡がれる、前述のオペライベントの曲にほかならない。
劇中ではゲームディレクター・北瀬佳範氏による歌詞も展開される。音響や音量の変化なども非常に細かく、必見のイベントである。
「序曲」から「アリア」にかけて、「セリスのテーマ」のアレンジが含まれている。「アリア」は「エアリスのテーマ」じゃありません。念のため。
なんでも、最初のデモでは45分あったとかなんとか。植松氏、ノリノリである。
Disc3が魔大陸浮上後の終盤の曲が入った一枚になるが、これが名曲のオンパレードである。
語るに欠かせないのは「仲間を求めて」である。名曲と名高いこの曲の初披露となる「ダリルの墓」イベントは、今作の中ではオペラに勝るとも劣らない名イベント。
そして、ラストバトルを飾る「妖星乱舞」は、18分弱を消費するとんでもないプログレ感。
なぜこうなったのかというと、ラストバトルの段階ごとにメロディが変わる、という演出を作ろうとしたためである。
ラスボスでのそういった演出は今作がゲーム史上初めてだとかなんとかかんとか。
大体五楽章ほどで成り立っているプログレ・オーケストラ。これを説明するのは難しい。
ED「蘇る緑」は、ゲーム上のエピローグでキャラクターが次々に映りながら、それに合わせたキャラクター・テーマが展開される。
群像劇ならではの演出であり、それがこの曲に大きな感慨をもたらす。
そして各テーマが終わった瞬間に流れるFFメインテーマの感慨は、FF9ED曲にも匹敵する(と思う)。
ラストを締めるのはFFお馴染みのプレリュード。
スーファミ末期の超大作にふさわしい、素晴らしいBGMである。
ある種、植松氏自身の音楽も一区切りついた瞬間と言っても過言ではない?
プレイ済みは勿論のこと、植松音楽を語るには欠かせない一作。勿論、FFシリーズは大体欠かせないのだが。
ブックレットには植松氏と坂口Pの対談あり。