“FINAL FANTASY Ⅷ” Original Sound Track
“FINAL FANTASY Ⅷ” Original Sound Track
オススメ度 ★★★★★
発売:1999年3月1日(2004年5月19日再販) 収録時間:249分 定価:3689円 レーベル:デジキューブ(再販はスクウェア・エニックス)
「Ⅶ」をクリアしたチームによる次作。濃厚な学園&恋愛の路線は古参の間で物議を醸す。
しかし、シリーズ初の主題歌の起用や、生演奏の音源の使用など、進化を確信させる一作となる。
ご存知「EYES ON ME」のモチーフが全体に散りばめられ、映画的な統一感をひしひしと感じる。
一部の目立つ曲に対して地味な曲がとことん地味、というウィークポイントもあり。
N0. | Disc 1 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | Liberi Fatali | 3:08 | 植松伸夫 |
2 | Balamb GARDEN | 3:29 | |
3 | Blue Fields | 2:54 | |
4 | Don’t be Afraid | 2:52 | |
5 | The Winner | 1:07 | |
6 | Find Your Way | 3:48 | |
7 | SeeD | 3:08 | |
8 | The Landing | 4:36 | |
9 | Starting Up | 1:20 | |
10 | Force Your Way | 3:53 | |
11 | The Loser | 1:27 | |
12 | Never Look Back | 3:23 | |
13 | Dead End | 1:11 | |
14 | Breezy | 2:44 | |
15 | Shuffle or Boogie | 2:04 | |
16 | Waltz for the Moon | 3:01 | |
17 | Tell Me | 3:25 | |
18 | Fear | 1:24 | |
19 | The Man with the Machine Gun | 2:50 | |
20 | Julia | 1:23 | |
21 | Roses and Wine | 2:19 | |
22 | Junction | 1:38 | |
23 | Timber Owls | 2:51 |
N0. | Disc 2 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | My Mind | 3:12 | 植松伸夫 |
2 | The Mission | 3:37 | |
3 | Martial Law | 3:48 | |
4 | Cactus Jack (Galbadian Anthem) | 1:30 | |
5 | Only a Plank Between One and Perdition | 2:24 | |
6 | SUCCESSION OF WITCHES | 3:19 | |
7 | Galbadia GARDEN | 3:37 | |
8 | Unrest | 2:37 | |
9 | Under Her Control | 3:31 | |
10 | The Stage is Set | 3:40 | |
11 | A Sacrafice | 3:27 | |
12 | FITHOS LUSEC WECOS VINOSEC | 4:33 | |
13 | Intruders | 2:32 | |
14 | Premonition | 4:37 | |
15 | Wounded | 0:53 | |
16 | Fragments of Memories | 3:14 | |
17 | Jailed | 3:50 | |
18 | Rivals | 3:31 | |
19 | Ami | 4:37 |
N0. | Disc 3 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | The Spy | 3:47 | 植松伸夫 | ||
2 | Retaliation | 0:45 | |||
3 | Movin’ | 5:18 | |||
4 | Blue Sky | 0:45 | |||
5 | Drifting | 2:57 | |||
6 | Heresy | 4:11 | |||
7 | Fisherman’s Horizon | 3:36 | |||
8 | ODEKA ke Chocobo | 1:16 | |||
9 | Where I Belong | 3:40 | |||
10 | The Oath | 3:26 | |||
11 | Slide Show Part1 | 1:23 | |||
12 | Slide Show Part2 | 1:47 | |||
13 | Love Grows | 4:29 | |||
14 | The Salt Flats | 3:37 | |||
15 | Trust Me | 3:13 | |||
16 | Silence and Motion | 4:40 | |||
17 | Dance with the Balamb-fish | 2:40 | |||
18 | Tears of the Moon | 1:13 | |||
19 | Residents | 3:09 | |||
20 | Eyes On Me | 5:44 | 染谷和美 | Faye Wong |
N0. | Disc 4 曲名 | 時間 | 作・編曲 |
1 | Mods de Chocobo (フィーチャリング N’sテレキャスター) | 2:25 | 植松伸夫 |
2 | Ride On | 3:03 | |
3 | Truth | 3:41 | |
4 | Lunatic Pandora | 3:28 | |
5 | Compression of Time | 4:34 | |
6 | The Castle | 5:20 | |
7 | The Legendary Beast | 5:50 | |
8 | Maybe I’m a Lion | 5:35 | |
9 | The Extreme | 6:45 | |
10 | The Successor | 3:38 | |
11 | Ending Theme | 13:20 | |
12 | Overture | 3:36 |
FFⅦを製作した通称・北瀬チームによる第2作、「Ⅷ」。
シリーズ初の学園モノに、群像と更に濃厚な恋愛色を追加した作風により人気を確実なものとした。
という肩書きはさておき、皆の耳に色濃く残る「Ⅶ」の曲を上回ることはできるのか。
本作の大きな特徴は、シリーズ初の主題歌を起用したこと。
そして一部の曲にフルオーケストラ音源を使用したこと。
PSの性能を存分に生かした音楽を展開しようという試みがここに感じられる。
まず冒頭「Liberi Fatali」が、いわゆるオープニング・テーマに値するフルオーケストラ。
オーケストレーションは案の定浜口史郎氏。歌詞はラテン語で、京都在住の山下太郎氏をなんとか探し立てて訪ねたとか。
魔女のテーマ、SeeDのテーマなどを途中に展開し、凄まじいクオリティの映像を飾る、間違いなく「Ⅷ」のメインテーマと言える。
重要なモチーフである「SeeD」や「Eyes On Me」のメロディモチーフが全体に散りばめられている。
それによってより映画的に統一感を出し、新たなるFFの世界観を作り出すための模索を行っているのである。
今作で打ち出した統一感とは即ち、音質の向上により強化されたロックと擬似オケでのFF感の固定化と思えた。
勿論、テクノ的なゲーム音楽も展開されるが、作ろうとしているベクトルに対しては違和感を感じる気もする。
ラスボス戦音楽が三段階に分かれている。Disc4の7曲目から9曲目がそれに該当する。
「The Legendary Beast」「Maybe I’m a Lion」とオケ風に流れていく中、「The Extreme」でプログレに回帰するのが面白い。
ああ、やっぱり植松氏なのだ、という安心感と共に、ゲーム(FF)音楽とプログレの密接な関係を再認する。
そして何よりも「Eyes On Me」と、同曲を組み込んだ13分強の「Ending Theme」がこの盤で求められている存在に違いない。
「Ending Theme」も浜口史郎氏によるフルオーケストラであり、映像に合わせた映画的な展開を魅せる曲。
聞いていても、プレイしていても「Eyes On Me」のタイミングが完璧なのはさすがのこだわり。
「無国籍感」を謳った、Faye Wongによるボーカル、ハンマーダルシマー、篠笛などの入り混じる様は実に美しい。
不朽の名曲とされる主題歌に、フルオケなムービー音楽などがモノを言う。
内容・量に対してのリーズナブルさもいつも通りなので、勧めやすい一作。
シリーズ初の学園モノに、群像と更に濃厚な恋愛色を追加した作風により人気を確実なものとした。
という肩書きはさておき、皆の耳に色濃く残る「Ⅶ」の曲を上回ることはできるのか。
本作の大きな特徴は、シリーズ初の主題歌を起用したこと。
そして一部の曲にフルオーケストラ音源を使用したこと。
PSの性能を存分に生かした音楽を展開しようという試みがここに感じられる。
まず冒頭「Liberi Fatali」が、いわゆるオープニング・テーマに値するフルオーケストラ。
オーケストレーションは案の定浜口史郎氏。歌詞はラテン語で、京都在住の山下太郎氏をなんとか探し立てて訪ねたとか。
魔女のテーマ、SeeDのテーマなどを途中に展開し、凄まじいクオリティの映像を飾る、間違いなく「Ⅷ」のメインテーマと言える。
重要なモチーフである「SeeD」や「Eyes On Me」のメロディモチーフが全体に散りばめられている。
それによってより映画的に統一感を出し、新たなるFFの世界観を作り出すための模索を行っているのである。
今作で打ち出した統一感とは即ち、音質の向上により強化されたロックと擬似オケでのFF感の固定化と思えた。
勿論、テクノ的なゲーム音楽も展開されるが、作ろうとしているベクトルに対しては違和感を感じる気もする。
ラスボス戦音楽が三段階に分かれている。Disc4の7曲目から9曲目がそれに該当する。
「The Legendary Beast」「Maybe I’m a Lion」とオケ風に流れていく中、「The Extreme」でプログレに回帰するのが面白い。
ああ、やっぱり植松氏なのだ、という安心感と共に、ゲーム(FF)音楽とプログレの密接な関係を再認する。
そして何よりも「Eyes On Me」と、同曲を組み込んだ13分強の「Ending Theme」がこの盤で求められている存在に違いない。
「Ending Theme」も浜口史郎氏によるフルオーケストラであり、映像に合わせた映画的な展開を魅せる曲。
聞いていても、プレイしていても「Eyes On Me」のタイミングが完璧なのはさすがのこだわり。
「無国籍感」を謳った、Faye Wongによるボーカル、ハンマーダルシマー、篠笛などの入り混じる様は実に美しい。
不朽の名曲とされる主題歌に、フルオケなムービー音楽などがモノを言う。
内容・量に対してのリーズナブルさもいつも通りなので、勧めやすい一作。