TVアニメ「八犬伝-東方八犬異聞-」 オリジナルサウンドトラック
TVアニメ「八犬伝-東方八犬異聞-」 オリジナルサウンドトラック
オススメ度 ★★★★★
発売:2013年5月29日 収録時間:105分 定価:2940円 レーベル:ランティス
あべ美幸氏の漫画原作の「八犬伝-東方八犬異聞-」アニメ1期。
内容はかなりストレートな女性向け伝奇漫画。
音楽は黒石ひとみ氏で、生音にこだわる無国籍ファンタジー音楽を展開し、
得意の自身のボーカルも混ぜ込んで完成度の高いアルバムを提供してくれる。
N0. | Disc 1 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | 久遠の旅路 | 2:27 | 黒石ひとみ | ||
2 | 悲しみの果てで | 2:17 | |||
3 | 見つめていたい | 2:38 | |||
4 | いつまでも少年 | 2:28 | |||
5 | この街のどこかに | 3:38 | |||
6 | 再会の日まで旅人になろう | 3:22 | |||
7 | 雪のひとひら | 5:06 | 黒石ひとみ | Hitomi | |
8 | 秘めたる時空 | 2:41 | |||
9 | 闇の核 | 2:07 | |||
10 | 闇から来る! | 1:44 | |||
11 | 闇を裂く | 2:01 | |||
12 | 絶望の淵 | 2:11 | |||
13 | 代償~人として生きるために | 2:39 | |||
14 | 宿命~願いを叶えるために | 2:29 | |||
15 | 弧影~刹那に魅せられたために | 2:16 | |||
16 | 理を外れた者 | 2:31 | |||
17 | 琥珀色の瞳 | 6:41 | |||
18 | 久遠の許し | 4:14 |
N0. | Disc 2 曲名 | 時間 | 作・編曲 | 作詞 | 歌 |
1 | 生命線 | 3:56 | 黒石ひとみ | 黒石ひとみ | Hitomi |
2 | 小さな宝物 | 2:38 | |||
3 | 生まれた土地の神 | 2:58 | |||
4 | 美哀の楽師 | 3:07 | |||
5 | ずっと待っている | 2:03 | |||
6 | 聖なる山の怒り | 2:01 | |||
7 | May God bless you | 1:40 | |||
8 | 賢者と教会 | 2:37 | |||
9 | 守護天使 | 2:54 | |||
10 | 祈りをあなたに | 3:39 | |||
11 | あの頃、そばにいてくれた | 3:41 | |||
12 | お茶の時間です | 3:12 | |||
13 | のんきなカラス | 2:07 | |||
14 | 目玉のちょっとグロイやつ1 | 0:21 | |||
15 | 目玉のちょっとグロイやつ2 | 0:32 | |||
16 | 目玉のちょっとグロイやつ3 | 1:09 | |||
17 | 埴生の宿 | 1:58 | HENRY ROWLEY BISHOP | 里見義 | 黒石ひとみ |
18 | 懐かしいぬくもり | 2:59 | 黒石ひとみ | ||
19 | 君を一人きりにはしない | 3:05 | |||
20 | 今、駈けて行くから | 2:41 | |||
21 | 久遠の輝き | 3:02 |
あべ美幸氏がいくつかの雑誌移行を経て連載した「八犬伝-東方八犬異聞-」のアニメ化。
少女漫画的な繊細さの演出が光る山崎みつえ監督で、女性向けなのに大張正巳OPだった事も地味に話題だった。
音楽は「LAST EXILE」「シャングリ・ラ」の活躍が目覚しい黒石ひとみ氏。
アジア系を基調とした無国籍ファンタジー音楽とオーケストラという、作品内容に対して直球のアプローチだ。
そして基本的に生演奏というのが嬉しい。
民族楽器もブズーキや笙・横笛など、どこか「Dグレ」を思わせるのも面白い。
音の圧も強いし、統一感がありながらもジャンルで飽きさせない優等生な構成で、その上で黒石氏、もといHitomi氏得意のボーカル曲も適度にちりばめられているのが嬉しい。
いつも通りのウィスパーを聞かせる「雪のひとひら」に対して「生命線」はJ-POP系の声を珍しく聞かせてくれるし、イングランド民謡である「埴生の宿」も和訳歌詞ながらもHitomi氏独特の発音で摩訶不思議な曲に仕上がりボーカルでも飽きない。
ファンタジックな民族音楽もさながら、オーケストラによる心情音楽やアクション音楽もすばらしく、ストリングスや木管をストレートに聞かせてくる心情音楽はベタながらも決して安易ではない。
アクション音楽でのブラスのトガリも中川幸太郎氏を彷彿とさせるもので非常にメリハリが付いている。
それを一番感じさせてくれるのは、生音で大らかなリズムを取っている事の多いこのアルバムの締め、即ち劇中でもキメ音楽である「今、駈けて行くから」の他ではあまり聞けないバンド系のリズム。
フュージョンめいたブラスのこの曲をキメに用意できるように構成してあり、劇伴に思考が行き渡っている。OPEDのテレビサイズがない本気さや、殆どの楽曲が2分を切らない長さなのも嬉しい。
作品自体の知名度が低く、そのせいでサントラもまるで注目されていないのが惜しい良作。
本作を知らなかったり見てもどうでも良かった人にも聞かせられるアルバムなので、聞いてみて欲しい。
イラストは山口真未氏。デザインは徳武佳子氏(C2design)
少女漫画的な繊細さの演出が光る山崎みつえ監督で、女性向けなのに大張正巳OPだった事も地味に話題だった。
音楽は「LAST EXILE」「シャングリ・ラ」の活躍が目覚しい黒石ひとみ氏。
アジア系を基調とした無国籍ファンタジー音楽とオーケストラという、作品内容に対して直球のアプローチだ。
そして基本的に生演奏というのが嬉しい。
民族楽器もブズーキや笙・横笛など、どこか「Dグレ」を思わせるのも面白い。
音の圧も強いし、統一感がありながらもジャンルで飽きさせない優等生な構成で、その上で黒石氏、もといHitomi氏得意のボーカル曲も適度にちりばめられているのが嬉しい。
いつも通りのウィスパーを聞かせる「雪のひとひら」に対して「生命線」はJ-POP系の声を珍しく聞かせてくれるし、イングランド民謡である「埴生の宿」も和訳歌詞ながらもHitomi氏独特の発音で摩訶不思議な曲に仕上がりボーカルでも飽きない。
アクション音楽でのブラスのトガリも中川幸太郎氏を彷彿とさせるもので非常にメリハリが付いている。
それを一番感じさせてくれるのは、生音で大らかなリズムを取っている事の多いこのアルバムの締め、即ち劇中でもキメ音楽である「今、駈けて行くから」の他ではあまり聞けないバンド系のリズム。
フュージョンめいたブラスのこの曲をキメに用意できるように構成してあり、劇伴に思考が行き渡っている。OPEDのテレビサイズがない本気さや、殆どの楽曲が2分を切らない長さなのも嬉しい。
作品自体の知名度が低く、そのせいでサントラもまるで注目されていないのが惜しい良作。
本作を知らなかったり見てもどうでも良かった人にも聞かせられるアルバムなので、聞いてみて欲しい。
イラストは山口真未氏。デザインは徳武佳子氏(C2design)