宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック Part.1

宇宙戦艦ヤマト2199 オリジナルサウンドトラック Part.1

オススメ度 ★★★★★

発売:2012月11月7日 収録時間:65分 定価:3000円 レーベル:ランティス



最早何を解説していいのかもわからない程伝説的な作品「宇宙戦艦ヤマト」。
「復活篇」、実写版を経てついにお披露目となったテレビ用リメイクが「2199」である。
故・宮川泰氏の後を継ぐのは実子である作曲家・宮川彬良氏。
音楽面は最高。しかし、マスタリングに関してかなり物議を醸している。


No.曲名時間作曲編曲作詞
1宇宙戦艦ヤマト(Short Size)1:37宮川泰宮川彬良阿久悠ささきいさお
2ヤマト前進1:15宮川彬良宮川泰&宮川彬良
3絶体絶命0:54宮川泰
4ファースト・コンタクト1:49
5イスカンダルの女0:59
6悲愴なヤマト(弦)1:45
7銀河航路BG2:30宮川彬良
8無限に広がる大宇宙1:41宮川泰
9哀しみのヤマト2:08
10探索機発進1:08
11夕日に眠るヤマト1:26
12サスペンスB0:52
13ヤマトのボレロ0:59
14哀しみのBG1:40
15哀しみのヤマト0:54
16大河ヤマトのテーマ1:34
17地球を飛び立つヤマト2:27
18星が永遠を照らしてる(Short Size)1:43黒須克彦市川淳畑亜貴結城アイラ
19月のクレーター(リズム入り)1:14宮川泰宮川泰&宮川彬良
20敵宇宙船の出撃1:05
21ヤマト渦中へ1:46宮川彬良
22哀しみのスカーフ0:58宮川泰
23大志1:05宮川彬良
24宇宙の静寂1:24宮川泰
25誰もいない街0:40
26ブラックタイガー2:58
27探索機発進(B タイプ)0:37
28月のクレーター0:30
29サスペンス(不信感)0:39宮川彬良
30草原1:09宮川泰
31コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)2:22
32デスラー登場1:51
33悲しいエンディング0:15
34元祖ヤマトのテーマ2:01
35探索機1:07
36YRA ラジオヤマトのテーマ1:41宮川彬良
37銀河航路1:54宮川彬良出渕裕東京混声合唱団
38銀河航路(歌無し)1:54 宮川泰&宮川彬良
39ロマンス0:51宮川泰
40永遠に讃えよ我が光(ガミラス国歌)1:53宮川彬良出渕裕東京混声合唱団
41永遠に讃えよ我が光(ガミラス国歌)(歌無し)1:53
42真赤な星のサスペンス0:41宮川泰宮川泰&宮川彬良
43星が見えた0:31
44独裁者の苦悩1:51宮川彬良
45独裁者の苦悩(弦)1:48
46美しい地球を知る者よ(Short Size)1:44増田武史畑亜貴美郷あき
 出渕裕氏を監督に始まった新ヤマト「2199」。
 「火中に栗を拾うようなもの」とまで言われていた、それを跳ね除けるかのような究極的なこだわりと完成度が披露される。
 2012年にやる上で、これ以上のヤマトは想像し得ないだろう。そう思わせる一作。
 
 音楽は故・宮川泰氏に対する姿勢がファン層を刺激するかどうかの怖い話題だったが、実子の宮川彬良氏が担当することになる。
 蓋を開けてみれば想像を超えた完成度で、楽譜のない原曲を耳コピブラッシュアップしている上に、新曲も申し分ない格好良さ。
 しかし宮川彬良氏によれば、「ヤマト」は余りにも重い十字架に思えたそうだ。父である泰氏がもがき苦しみながら書き続けている背中を見ていたのだ。その重圧は計り知れない。
 そして「イスカンダル編劇伴を、忠実に再現する」というオーダーに心動かされ、依頼を受けたという。

 「劇伴完全再現」に関してはもう本当に申し分ない。
 サルベージすることで改めて父親の音楽と向かった彬良氏が乗り移ったかのような収録である。
 ヤマトの音楽は「歌曲」であると氏は言う。そしてそれが宮川家の音楽なのだとも。
 当初、氏は新規の曲にはハイカラめいた曲を入れようとしていたとのこと。しかし改めて思い出したその言葉を思い出し、父の方向を崩さず、それでいて新しい「宮川彬良」の音楽を、となったそうだ。
 正しくその結果か、と思わされてしまうのが「ヤマト渦中へ」である。
 「宇宙戦艦ヤマト」メロディの新規アレンジであるが、この荒々しさは旧ヤマトには絶対にない。しかしまさに「決死」という言葉の似合うこの曲は、「2199」の代表と言っても過言ではないものとなっている。
 各所の決め所やCMでも使われており、初めて聞いた時は鳥肌が立ってしまった。
 
 「独裁者の苦悩」なども、正に「新しいヤマト」観を示す曲だ。
 これまでデスラーを表現する特徴的なメロディはなかったが、これが見事にハマった。
 デスラー側の描写をするのに、絶対に必要だった曲である。
 ちなみに「コスモタイガー(Wan・Dah・Bah)」のワンダバに「それはウルトラマンである。文脈が違う」と文句を付けるのはちょっと野暮に思える。このくらいの勢いがあっていい作品のはず。
 
 しかし物議を醸しているのがその音質である。
 低音や強い金管の音が割れた!汚い!という人があとを絶たない。
 解析したわけではないので分からないが、恐らくコンプか何かでかなり良いスピーカーじゃないと音割れする状態になってるのではないだろうか。
 なので、今作をイヤホンなんかで聴くとかなり悲惨なことになるので注意。
 とはいえこのくらいの音割れは、他の作品でもままあることだと思うので、取り立ててボコボコにするのも大人気ない。
 そしてこれを取り上げて本作をこき下ろす人も多いが、宮川彬良氏の仕事が非常に価値あるものであることは間違いない。
 
 なんやかんや言われているが、作品そのものが傑作であるのは間違いない。
 ブックレットには7Pに渡る裏話、談話が掲載されている。デザインは渡邊宏一(2725 inc.)。

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